今週25日にチームを数グループに分けた練習を再開させたヴィッセル神戸。
グラウンドでの練習と、自宅でのサイバートレーニングを隔日で行うスケジュールで、7月上旬と言われるリーグ再開に向けた準備に入っています。
2回目のグループトレーニングとなった27日は、練習終了後に酒井高徳選手がオンラインでの取材に答え、「自粛期間も入院期間も含めてサッカーに関われない時期も長く続いたので、こうやって芝生の上でボールを蹴りながら仲間たちとプレーできるということはすごく嬉しいですし、その喜びを噛み締めて、この時間を大事にしている」と、練習再開の喜びを感じていました。
またコロナウイルス感染による影響を問われると、心肺や足の重さなどのコンディションの違いは感じながらも、自粛期間中にオンラインでのトレーニングを続けてきたことで、全体の練習の中でコンディションは上がってきていると答えました。
そして、自身も2人の子供の親でもある酒井選手から部活や大会がなくなり不安を感じている子供たちへ、「しっかりお父さんお母さんの言うことを聞いて過ごして欲しい。あなたたちが自分たちがやってきた楽しさだったり、嬉しさだったりという日々は戻ってくるということは確実に言えることだと思うので。その時まで自分たちができることをやって生活して欲しいなって思います。」とメッセージを送りました。
酒井高徳選手 インタビュー
Q.チーム練習に参加できた感想
素直に、素直に嬉しいというか、自粛期間も入院期間も含めてサッカーに関われない時期も長く続いたので、こうやって芝生の上でボールを蹴りながら仲間たちとプレーできるということはすごく嬉しいですし、その喜びを噛み締めて、その時間を大事にしていると言う感じです。
Q.Jリーグ再開されることへの思いと、不安なことなどは?
Jリーグの今後については、Jリーグ側とクラブと、あとは無観客と話がでていますけど、少し人数が入ってくるとどう言うことになるのかという、ぼくら選手とかサッカー関係だけでなく、ファンあってのJリーグ、サッカーだと思うので。みんなが今まで通り安全にとはいかないかもしれないですけど、サッカーを楽しめるという場を作っていけるような方向を作って、これからのことを考えて欲しい。選手個人としては試合が始まって、元気のなかった日本や世界中のみんなにサッカーで少しでも恩返しできればと思いますし。自分も入院期間や、今でもたくさんの方々から励まし、おめでとうと連絡が入るので、そういった方々にも自分の元気な姿、活躍している姿を見せて恩返ししたいと思うので。ただ、簡単じゃないことは自分が理解しているので、そこは全てがうまくいくように考えていただきたいなって、Jリーグ含め、日本のサッカーは考えて欲しいなって思いますし。
自分自身、再開に向けてというところで不安というところは、みんなが思っている不安となんら変わらず、感染のリスクは誰にでもあると言うところは、もちろん自分も不安だと思いますし。抗体を持っている持ってないという話題になっているものの、それでも再陽性になるという情報も入っているので、自分にとって全く安心できる状態ではないので。
自分が経験してきたことを含めてリスク管理をしっかりとやりたいと思いますし、感染管理をみんなと同じようにやりたいと思うので。
再開するとなったらリスクはつきものだと思うので、ゼロで再開できる日があるのであれば通常でサッカーはできるはずと思うので。不安がないことはもちろんないですし。みんなと同じような不安を持って再開するとなったら、やらなきゃいけないですけど、それと同じくらい同じくらい自分たちの気を引き締めないといけないと思います。
Q.練習再開して、コンディション的には問題ないか?
コンデションに関しては、全体練習も負荷がそこまで高いわけではないので、コンデイションを確認するのはむずかしいかなと思いますけど、当たり前のように心配だったり、足が重いとか、そういうコンディションの違いは感じていますし。ただ、退院してからもオンラインを通じてトレーナーとトレーニングしたり、できる運動をしてコンディションを整えてきたので、割と全体の練習の中ではコンディションは上がってきている状態のなので、トレーニングできているかなと思います。
退院してから病院食もあまり多いわけではないので、それでも病院には色々と協力してもらって良くしてもらって、量を少し増やしてもらったりとかも含めて、やっていただいたおかげで、そこまで自分の体に変化はなかったですけど。もちろん運動ができないと言う部分では筋力の低下は絶対にアタと思うので、その辺は感じましたけど。こういう大変な感染症の中で、健康で病院を出られたということは一番自分にとって幸せなことだと思いますし、本当にこういった状況で苦しい思いも、悲しい思いもしている方々がいっぱいいる中で、自分が健康で病院を出られたと言うことは、周りもそうですし、医療関係者に感謝をしていると言うのがいちばんの気持ちですね。
Q.入院した期間が1ヶ月ですが、家族から声をかけられて印象的だった言葉は?
あまりにも入院期間が長かったので、日々、早く良くなって欲しいというのと、PCR検査の時に院生が出るといいねって、励まし合って入院生活をしていたので。少しでも子供だったり自分の家族というところが早く会えるようにと言う言葉だけをしてくれると言うのが入院生活で支えになると思ったと思いますし。院生がしっかり2回でた時も家族のみんなも自分と同じように喜んでくれたので。そういう意味ではすごく力になったと思いますし。家族に限らず、いろんな方に支えてもらった。本当に現場の医療関係者が自身にもリスクがある中で、自分を治療をしてくれたと考えると、本当にいろんな人に感謝の気持ちしかないというのが自分の中であります。
Q.開幕まで1ヶ月、再開されればタイトなスケジュールが予想されるが?
本当に専門的なところで、試合だったりトレーニングをすると体が弱って免疫が落ちる。
免疫というワードは非常に今この時期、長い間キーワードとされたところで、選手にとってキーワードとされたので、試合後の体調管理というところは、今シーズンこれまで以上に気をつけないといけないというのはありますし。自分の体調管理もそうですけど、連戦が続くということで、筋肉系だったり、サッカーを通しての怪我のリスクが高くなるので。チームのメディカルスタッフ、コーチングスタッフとコミュニケーションをとりながら、無理をせずというところがいちばん大事になってくると思いますし。食事だったり、ケアのところは非常に大事になってくるのではないかなと思うので。
コンディションを作るのは簡単ではないし、今シーズンはこういう状況になる前は異論んな大会があって、どのみちスケジュールはタイトだったというのはありますけど、その準備をしてシーズンを開幕を迎えたというのはありましたけど、そういう状況には実際には変わりなくなってくると思うので。そういった意味でチーム全体でコンディション管理をやるということが重要になってくると思いますし、今まで以上にチーム全体で戦わなければいけないシチュエーションというのはでてくると思うので。本当に神戸の選手、スタッフという総力戦で戦わなければいけない非常に難しいシーズンになると個人的には思います。
Q.ドイツでは感染対策をしてのリーグ再開があるが、酒井選手からみてJリーグ再開に向けて思うことは?
ドイツとJリーグの規模の差はあるので実施する上で、日本にできないことを、ドイツがやっているということも実際にあると思うので、ドイツがやってることを日本にというのは日本は難しいかなと思いますけど、選手のことを考えて、スタッフのことを考えて、Jリーグ、日本のサッカーに関わる人たちのことを考えて、Jリーグ再開を考えていくべきだと思いますし。観客が入ってくるとなったら選手だけでなくファンの皆様の安全を確保しなくてはいけないという非常に簡単じゃない決定が増えてくると思いますけど。
僕らサッカー選手はピッチの上がいちばん輝くと思いますし、僕ら選手が再開を実現できるために、しっかりと日々を過ごさないといけない。自分は感染してしまいましたけど、そのおかげでもありながら、予防、感染しないためにどうしなければいけないのかを考えるようになりましたし。再開を心待ちにしている選手がいっぱいいる中で、仮に再開するとなった時には、選手一人ひとりの立派な行動というのを問われると思うので、Jリーグ全体がプロフェッショナルになって、進んでいくということを目標にしていきたいなと思うし。
自分ができる発信としては、今まで以上に、この自粛期間があった以上に、選手が気をつけて、気を張ってやらないといけないし、そういった面でも心のケアだったり体のケアというのは、チームっていうのをすごく問われてくると思うので、そういったケアのところを忘れずにやっていくのは大事かなと思います。
本当に一番はうまく天秤にかけるというか、感染がというリスクもありますけど、僕らの活躍を心待ちにしている人たちもいっぱいいますし、僕ら自身も、自分たちの仕事で皆さんに力を、勇気を与えられるような環境ができるような準備をようと思っていると思うので、それが準備できるように選手一人ひとりの自覚を高めていくべきなのかなと思います。
Q.再開したこの期間をどう気をつけていきたいか?
トレーニングの部分ではコンディションを意識してやれることをやりながら、一応練習はしているので体に負担はかかっているので、しっかり休む、しっかり食べる、しっかり寝るというところ、当たり前の生活習慣をしっかりと徹底するというところと、感染予防というところは今まで以上に、今まで継続してきたことをやり続けることが大事だと思いますし。コンディションでは、7月上旬というの話がでているの中で、決定ってなっていない難しいタイミングではありますけど、焦らず、ここで怪我したり、ここで体調を崩してしまったら、せっかく準備してきたものも、準備するであろうものも、台無しになってしまうので。本当に自分の体とコンディションを話し合いながら、再会の目処が立つまで、しっかりとコンディション調整をするというのが大事だと思うので、焦りすぎず、しっかりタイミングを見ながらやっていけたらいいかなと思います。
Q.子供達の部活や大会がなくなって、不安を持つ子供たちにメッセージを
うち子供が2人もいて、学校に行けずに家にいるストレスもある中で、人の迷惑にならない、自分たちのリスクになるようなことをしない程度の外出は子供達にもさせ流ようにはしていましたし、その分徹底した管理もさせていたので。こういう時期に相応しくない言葉かもしれないですけど、そこまで気を張らずに、子供たちの成長の方が大事なる中で、我慢せずというのが大事なことなのかなと思いますし、すこしずつ状況は変わって学校にも行き出すようになっているところもありますし。状況がどんどん良くなっているということの認識もしっかりして欲しいというか、どうしてもネガティブな情報ばかり入ってしまうと、そっちの方向に行ってしまう中で、それと反対と同じくらいにポジティブななこともいっぱいあるので、しっかりお父さんお母さんの言うことを聞いて過ごして欲しいということと、あなたたちが自分たちがやってきた楽しさだったり、嬉しさだったりという日々は戻ってくるということは確実に言えることだと思うので。その時まで自分たちができることをやって生活して欲しいなって思います。
Q.ファン・サポーターに向けて
僕らも待ちわびていたし、いろんな方も待ちわびていたと思うので、そういった瞬間になった時というのは自分も含め選手たちがが思いっきりサッカーをしている姿を見せたいと思いますし。降格がないとか、いろんなは話になっている中で、モチベーションというのを正直選手として保ちづらいという話も出たり、でなかったりあるので、その中でも僕たちができることはサッカーで恩返しすることだと思いますし、僕らの仕事の一部だと思うので。そういう部分では自分たちが貢献していくべきだと思いますし、ピッチに立った際には全力でプレーしている姿、頑張っているよと、皆さんと一緒に頑張っているし、皆さんに少しでも勇気だったり希望だったり、いろんなことを教えられるようにということ、自分たちで意識しながらプレーしたいと思いますし。変則なリーグになってしまうと思いますけど、それでもモチベーションは高く持って、自分たちのプロ意識は高く持って、リーグをサッカー選手として全うしたいと思います。
Q.サッカー選手によるサッカー以外の発信の影響力について
いろんな選手がインスタグラムやSNSを通して、家にいる間でもできることだったり、みなさんと時間を共有できるツールを作っていたりする選手を僕自身も見ていたので、皆さん工夫して、自分だけじゃないないんだよ、みんなで助け合って行こうよって選手が発信してるということは素晴らしいことだと思いながら見ていましたし。
ただ、自分の感染のタイミングもありましたし、いろんな憶測だったり、デマが流れている中で、きっと僕が発信してしまうと、いろんな方に迷惑がかかってしまったり。もちろん元気な顔が見たい、会話したいというのは重々承知で、自分もできればそうしたかったんですけど、皆さんいろんな聞きたいことがあったり、それにお答えできない中で、自分が発信することは難しいのかなと思っていたので。少し控えさせていただいたというか。自分の感想でものを言うようなことではないと思ったので。本当に正しい情報で正しいことをやって欲しいし。それでも自分が伝えられることは自分が元気だよってことだと思ったので。そういうふうな発疹は心がけていましたし、今は元気になってサッカーもしていてっていうところでは、少しずつ何か、自分の中でも元気だよという情報を続けて発信するとともに、サッカーのことだったり、コロナのことではなく、自分が答えられるサッカーのことだったりということは、何かお答えできる機会は作っていきたいと思います。
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