5月30日、オリックスが全体練習再開後4度目の紅白戦を実施しました。そしてこれが6月2日から始まる対外試合前、最後のチーム内での実戦となり、若手を中心にアピールが活性化。そんな中存在感を放ったのは、やはりこの男でした。
開幕延期でさらに進化したマッチョマン
紅白戦で2本の2塁打を放ち好調をアピールしたのが去年、リーグ打率2位の吉田正尚外野手。まずは初回、紅組先発・澤田の初球を右中間へ弾き返しツーベースヒット!
そして圧巻だったのは、1点を追う3回の第2打席、1死満塁で打席が回ってくると今シーズンから新加入のヒギンスの147キロ直球をフルスイング。打球は弾丸ライナーでライトフェンスへ直撃。あと数十センチ高ければグランドスラムという会心の当たりは、逆転の2点タイムリーツーベースヒット!
「しっかりストレートを(狙って)強く振れました。(打席での)間合いがよくなって、良い状態に上がってきたと思います」と振り返りました。
さらに今年の吉田選手はバッテシングだけではありません。前の試合でも好返球を見せましたがこの日も4回、ランナー2塁からレフトに抜けてきた打球を一気に前進してバックホーム!同点のピンチを阻止しました。
吉田選手は開幕が延期となり出来た自主練習期間に、さらにマッチョ化してスケールアップ。「シーズン中であればできないような、ウエートトレーニングの負荷を上げたり、セット数を増やしたり、自分なりに考えながら練習しています」 と語っていました。
吉田選手が打席に入るとファンがビニール製のダンベルを上げ下げして応援するのはいまやオリックス名物。開幕戦からしばらくは無観客試合が続きますが、テレビの前で応援してくれるファンは大きな力となります。今シーズンは自身初の打撃タイトルを狙うマッチョマンが「一日でも早くお客さんの前でプレーできたら。良いパフォーマンスを見せられるようにしたい」と意気込みました。
吉田正尚選手 インタビュー
Q、今日は2安打、ツーベースヒット2本出ましたが?
「しっかりストレートを強く振れたので良かったです」
Q、2本のヒットで納得できたのは?
「1打席目は初球からしっかり自分のスイングをかけれたので、そこは良かったかなと思います」
Q、今週の紅白戦で試合感は戻ってきましたか?
「徐々に(打席での)間合いだったり、良くなってきたかなと思います」
Q、状態はどのくらい上がってきている?
「良い状態に上がってきていると思います。後は(開幕の)日にちが近づいてきて良い状態が続いて、もっともっと上げられれば良いかなと思います」
Q、今日は守備でも好返球がありましたが?
「ランナーが走ったんで、ちょっと送球が逸れましたけど、しっかりチャージして守備でもチームに貢献できたらなと思います」
Q、守備で特別取り組んで意識していることは?
「やっぱり、守備についている以上しっかり責任を持って出来たらなと思っています」
Q、来週からの(対外)練習試合ではどのように調整したい?
「やっぱり対チームとなってくるんで、勝つことを意識して良いパフォーマンスを出せればと思います」
Q、開幕日が決まったことで気持ちの変化は?
「しっかり準備をして逆算してやっていけたらなと思います」
Q、無観客開幕となりますが?
「1日でも早くお客さんの前でプレーできればと思っているので、それまでは置かれたところで、しっかりプレーできたらなと思います」
吉田正尚 Yoshida Masataka プロフィール
1993年7月15日生まれ 26歳
福井県出身
敦賀気比高〜青山学院大〜オリックス(ドラフト1位・15年)
右投左打
身長173㎝/体重85㎏
ポジション:左翼手
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