【丹後大学駅伝】大阪国際大学初出場!! ~25 年の軌跡~

【丹後大学駅伝】大阪国際大学初出場!! ~25 年の軌跡~

2022年11月14日 / 陸上競技

今年の丹後大学駅伝に念願の初出場を果たした大阪国際大学。
現在、関西学連登録大学の中でも5、6番目の大所帯で活動していますが、1997年当初は「大阪国際女子大学」に赴任された顧問であり監督の小倉幸雄先生と8名の女子学生から始まったことは、現在の部員数と活躍からは想像もつかない始まりでした。

2002年に「大阪国際大学(共学)」へ統合されて男子部員も加わり、2006年には100名を超え、2008年には女子のみで81名も所属する大所帯となり、現在の部員数は過去最多140名が所属し、短距離と走高跳を中心に全国大会で活躍。さらに、2015年からシンガポール国立大学(NUS)陸上競技部とスポーツ交流も続けています。

この小倉先生率いる陸上競技部の方針は「競技性」、「人間性」の成長から社会で活躍できる「人間力」、「自己実現」を獲得すること。これらの方針のもとに計画・実践しているクラブ活動を通して、ほとんどの部員が自己ベスト更新し、スポーツフォームを達成して卒業しています。
女子大である創部当初のから女子800mで大阪選手権を優勝、1500mでは西日本インカレ2位で卒業後に実業団に進んだ選手や、800m、3000mSCで日本インカレに出場する選手がいて、関西学生女子駅伝に出場していましたが、全国大会出場は叶いませんでした。しかし、女子走高跳や100m、200m、4×100mRで関西インカレ、西日本インカレ、日本インカレで入賞し、活躍する選手が増えていきました。

そこに共学となって男子部員が少しずつ増えていき、2018年に関西インカレ総合男子2部2位になり、男子1部昇格(2019)を果たすと共に、100mにおいて大学4年間の伸び率が2年連続全国1位(2018,2019)、4×100mRは日本選手権に4度(2018-2020,2022)出場している。

挑戦から4年目の実現 ~そこにはチームの方針を理解するコーチングスタッフの存在~

男子の勢いが最高潮に上がっていった時を同じくして、2017年6月から創部最初の卒業生である木村世希(現コーチ)がコーチングスタッフとして加わり、陸上競技部全体の管理補助と指導、中長距離ブロックの強化を任された。1年、1年、男子中長距離選手が増えていき、2019年より丹後学生駅伝への挑戦が始まりました。

大阪国際大学のコーチングスタッフには、木村の他に短距離3名、跳躍2名、投擲1名の専門コーチがいます。彼らもまた、本学陸上競技部の卒業生であり、主将・副主将を務めた者から日本選手権、日本インカレ出場、個人選手権入賞、関西インカレ入賞、全日本実業団入賞など活躍し、誰よりも組織の成り立ちと方針を理解し、卒業後も指導に携わってくれています。コーチングスタッフもまた、かつて自分たちが学生であった学びと自己実現を遂げた過程、卒業後の社会で経験したことを選手とチームにフィードバックしてくれていることも大いに力となっているのでした。

2019年12月以降、世界的未曾有の事態に見舞われ、たくさんの制限を受けながらもオンラインを利用したミーティングや勉強会、クラブ行事を実践、小倉先生とコーチングスタッフで様々なトレーニング動画を作成して全員に共有し、各自の自主練習や専門練習に役立てるとともに、モチベーション維持や部員、コーチングスタッフとのコミュニケーションを欠かしませんでした。
その結果、コロナ禍の影響が続いた2020-2021年も自己ベスト更新者は多数おり、男子3000m障害で河内崚(2021年度卒)が男子中長距離ブロックからは初めての日本学生個人選手権に初出場すると共に自己ベスト記録を更新して7位入賞、日本インカレ出場、関西学生チャンピオンシップでは優勝をする活躍を残してくれました。

丹後大学駅伝出場を目標に掲げた2019年、当時1回生だった真砂拓冬は現在4回生となり、中長距離ブロック長・駅伝主将として先輩方の想いと活躍を受けてチームをけん引してきました。その結果、今年の関西インカレ(ロードの部)では当部から13年振りに2名が出場、真砂自身は3000m障害で男子二部2位、1500m決勝進出、また新人の飛田駿星は、入学後初レースであるこの関西インカレの800mと1500mでどちらも3位入賞し、その粘り強い走りを鮮烈に印象づけました。その他のメンバーもそれぞれのレースで今年自己ベストを更新し、チーム全体に過去一番の勢いがあり、各自の走力が上がったことが念願の丹後学生駅伝への出場獲得に繋がりました。

駅伝主将の真砂は、「ここまで活動できたのは、小倉先生、コーチ、チームメイト、家族と支えてくださった沢山の人のおかげです。その方々に元気な走りで恩返しできるよう、チーム一丸となって襷をつなぎます。私たちは中距離選手が多いチーム構成ですが、その躍動感ある大きな走りで堂々と駆け抜けます!!応援よろしくお願いします!」と、意気込みを語っていました。

【文責:大阪国際大学課外教育センター木村世希】