今年も激闘が繰り広げられた関西インカレ 目玉はリレー種目
5月24日から27日の4日間に渡って開催された、第100回関西学生陸上競技対校選手権大会(ヤンマースタジアム長居・ヤンマーフィールド長居)、通称【関西インカレ】。
個人種目はもちろん、初夏の風物詩ともいえるこの関西インカレで、毎年盛り上がりをみせるのがリレー種目です。
甲南大学が女子4×100mリレーでV 青山選手の存在が快勝の支えに
大会2日目に行なわれた女子4×100mリレーの決勝。強豪校が肩を並べる中、特に注目を集めたのが立命館大学、甲南大学、園田学園女子大学の3校。去年の女王・立命館大学はエース不在であったものの、3走に児島柚月選手とアンカーに山本亜美選手を配置。
甲南大学は女子100m優勝・藏重みう選手、女子100m2位・岡根和奏選手らを擁し、万全の布陣で挑戦。園田学園女子大学も勢いのあるスプリンターを揃え、虎視眈々と優勝を狙います。
各校万全の体制で挑んだ女子4×100mリレー。各校しのぎを削り合い、会場を大いに盛り上げた接戦を制したのは甲南大学。予選でつまづいたバトンパスも、決勝ではしっかり修正。1走のエース・藏重選手が出だしで他の2校を大きく突き放したことが功を奏し、44秒83でゴール。6年前に甲南大学が出した大会記録を更新し、2年ぶりの優勝を果たしました。
(藏重みう)「(1走は)チームの流れが決まる大事な走順なので、どれだけ先行できるか、どれだけ前の選手についていけるかを基準にしていました。しっかりと予選のようについていくことができたのでよかったと思います」
(岡根和奏)「2走から3走のバトンパスは不安があったんですけど、しっかりとお互いの手が伸びた状態で、いいバトンパスができました」
(奥野由萌)「(3走からアンカーは)ちょっと詰まってしまったかと思ったんですが、予選の修正はしっかりできたと思います」
(井戸アビゲイル風果)「目標にしていた大会新を出すことができたので、とても嬉しかったです。バトンパスはところどころ詰まっていたので、まだこれから伸びるかなと思っています」
晴れやかな表情でレースの感想を話してくれたリレー娘たち。そんな彼女たちの快走を支えたのは、現在ケガでリハビリ中の青山華依選手でした。
(奥野)「本日のリレーの監督、青山華依さんです!」
(青山華依)「今回のリレーの走順を決めさせていただきました。(リレーをふり返って)最高でした!バトンパスもちゃんと決めてくれて、最高です」
関西大学が男子4×100mV エース・宮内の快走カギに
同じく大会2日目に行なわれた男子100m決勝。タレント揃いの激戦の中、圧巻の実力を見せつけたのは、去年に引き続き連覇を飾った、関西大学のキャプテン・宮内和哉選手。また、一学年下の松井健斗選手も同レース2位に食い込み、スプリントの強さと層の厚さを見せつけました。
迎えた男子4×100mリレーでは強力メンバーを揃え挑んだ関西大学。1走のエース・宮内選手は38秒92をマーク、大会記録更新の快走を見せ、レース序盤で大きくライバルを突き放します。続く松井選手(2走)への黄金ラインで勝利は確実、圧倒的なレースで会場を沸かせ、関西大学が激戦を制しました。
関西インカレの目玉・マイルリレー 圧巻のレースで会場を魅了
強豪校・園田学園女子大学は実力選手を3名配置、昨年女王・立命館大学は重要ポジションにエース・山本亜美選手を配置するなど、各校で順位アップの秘策が見られた女子4×400mリレー決勝。
序盤、立命館大学の吉岡里奈選手(400m・4位)が快走を見せたものの、すぐ後ろを園田学園女子大学が追いかけ、1年生の中尾柚希選手(400m・3位)が先頭に躍り出ます。しかし、レース終盤で立命館大学が女王の意地を見せつけ、再びトップに。
その後、3走の山本選手が大きな差をつけ、そのまま4走の児島柚月選手へとバトンパス。圧倒的な力を見せつけ、去年に引き続き、マイルリレー2連覇を飾りました。
(山本亜美)「(2走の工藤選手が)最初2番手で、【これは私が抜かさなあかん展開かな?】と思ったけど、ラストの直線で(工藤選手が)やっぱり抜かしてくれて、見せ場持っていったなと思いつつ…(笑)。これは他大学を離して4走の(児島)柚月ちゃんに渡さないといけないなと思って走りました」
(児島柚月)「400mや400mハードルで活躍されている先輩方からバトンをいただいたアンカーとして、責任感を持って走れたと思います」
(山本亜美)「立命館大学として学校対抗で戦ってるっていう雰囲気を味わうことができて、陸上ってめっちゃ楽しいなって思えたので…。この大会に出られて良かったなと思います」
大会のフィナーレ・男子4×400mリレー決勝は、アンカー勝負に。立命館大学を関西大学・松井健斗選手が抜き去り最後の直線を独走、圧巻の走りで制覇しました。女子は立命館大学が2年連続の総合優勝、男子は4×100mと4×400mの二冠を達成した宮内選手や男子5000mで大会新記録更新、さらには10000mを制した亀田仁一路選手などトラック種目で強さを見せつけた関西大学が、54年ぶりの総合優勝を果たしました。
また一つ、新たな歴史が刻まれた関西インカレ。これからの陸上界の期待を背負う、若きスターたちの今後の活躍に注目が集まります。
番組ナビゲーターは小林祐梨子さん
毎週日曜 あさ6:00 読売テレビ地上波で放送
新番組 「あすリートPlus」 は、読売テレビで毎週土曜日に放送中の「あすリート」の拡大版として、
2022年4月にスタートした関西のアスリートたちを紹介、追跡取材してご紹介する番組です。
「あすリート」の3分では伝えきれない物語や密着映像、また、これまで地上波で観られなかった陸上の関西インカレ、高校サッカー、ボーイズリーグ、中学バレーなどのスポーツ配信サービス
「あすリートチャンネル」の中継コンテンツのダイジェスト版も「あすリートPlus」で放送していく予定です。
土曜放送の「あすリート」のファミリー番組として日曜放送の「あすリートPlus」をお楽しみ下さい。
関西インカレは5月24日〜27日の4日間、あすリートチャンネルでライブ配信しました。
You-Tubeのアーカイブでご覧になれます。
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(6月18日放送)
LIVE配信
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