【真夏の大冒険】で日本中が歓喜!ストリート競技金メダリスト・西矢椛
東京オリンピックで金メダルラッシュに沸いたスケートボードでは、ことし開催されるパリオリンピックに向け、すでに代表争いが白熱。連覇を目指す東京五輪金メダリスト、そして努力を惜しまない挑戦者。番組は、それぞれの【パリ五輪への想い】に密着しました。
歓喜に沸いた東京オリンピックで一際注目を集めたのが、スケートボード・ストリート競技の西矢椛(もみじ)選手。日本人最年少記録を更新する13歳での金メダル獲得で、世界中に衝撃を与えました。
(西矢)「初めての東京での新種目のスケートボードで優勝できて嬉しいです」
当時の初々しいコメントが印象深い西矢選手ですが、2023年春には高校生に。「自分自身の武器は笑顔」と話していた西矢選手。新たな門出を迎えた今の心境は…。
(西矢)「特に緊張せずに終われたので良かったかなと思います。声を掛けてくれる人が増えたりとか、スケボーを知ってくれて嬉しいです」
オリンピックを経験し、大きな成長を遂げた西矢選手。その成長を糧に、次なるステージ・パリに向けて、熾烈な代表争いに挑みます。
「足りない部分がよく見えた」パリでの活躍目指し奮闘
昨年2月におこなわれた世界選手権では得意のランで得点を稼ぎ、3位入賞。優勝には1歩届かなかったものの、順調な滑り出しを見せると、昨年9月にスイス・ローザンヌで開催された大会でも持ち前の勝負強さを発揮し、6位からの逆転優勝をきめました。
(西矢)「ベストトリックで、最後乗らないと勝てないところで決められたところが印象に残っています」
万全のコンディションで迎えた昨年12月の世界選手権。1本目のランからフルメイクし、好スタートをきると、最後の1本を残して3位に。逆転をかけた最終チャレンジでは、惜しくも成功とはなりませんでしたが、好成績はキープ。
(西矢)「ヒールフリップに挑戦して乗れなかったのは、悔しかったです。まだまだ足りない部分がよく見えた大会だったかなと思います」
世界ランキング1位の西矢選手がオリンピックにかける想いとは…。
(西矢)「パリに行って、楽しんだ上で優勝できるように今から練習していきたいです」
「パリで連覇、最高の年に」初代女王・四十住さくら
新年1月3日、和歌山県岩出市。元気な姿を番組スタッフに見せてくれたのは、東京オリンピック新種目のスケートボードで金メダルを獲得した初代女王・四十住さくら(よそすみ・さくら)選手です。
(四十住)「ずっと目標にしてた金メダルを獲れて、本当に嬉しかったです」
東京で夢を叶えた彼女もまた、パリの出場枠をかけた代表争いに挑む一人です。初戦となった昨年2月の世界選手権ではミスが続き、最後の1本を残してまさかの最下位でしたが、最後のラストランで、バックサイド360オーリーが決まり、銅メダルを獲得しました。
(四十住)「1本、2本と失敗して、3本目に乗れたのでめっちゃ嬉しかったです。これからの課題も見えたので、それに向かって頑張ります」
パリオリンピックに向けて、好スタートを切った四十住選手でしたが、練習中に思わぬアクシデントが彼女を襲います。
(四十住)「アルゼンチンの練習に行ってて、こけたときに立てなくて、なんかおかしいなと思っていたんです。(検査をすると)後十字靭帯が断裂してしまってて…。残念でしたね、すごくショックでした」
右ひざのけがで思うように練習できない日々。それでも、四十住選手は持ち前の明るさと強さでしっかりと前を向き続けます。
(四十住)「オリンピックに出るためには、少しでもポイントを取らないといけないので。後悔したくないので、できるだけチャレンジしています」
ケガを抱えながらも、試合に出る選択をした四十住選手。昨年10月に開催された世界選手権では、痛みをこらえての出場となりましたが、最後の1本をフルメイク。全体7位で決勝進出を決めました。
(四十住)「ファイナルまでいけると思っていませんでした。可能性にかけて自分の中でチャレンジして乗れたので良かったです。本当に嬉しかったです」
続く決勝は8位で終わったものの、試合後には持ち前の笑顔も見られました。
(四十住)「決勝で滑れること自体が嬉しかったので、8位という結果だけ見たら残念な結果なんですけど、自分の中では今できることは全部出し切れたのでよかったなと思っています。好きなことで世界大会に出られているのが本当に幸せで、それで笑顔になれたんだと思います」
世界ランキング6位に入り、オリンピックイヤーを迎えた四十住選手の今の心境は…。
(四十住)「去年は今まで経験したことがないような怪我とか、いろいろ大変だったんですけど、今年は去年大変だった分、良いことがあると思って頑張ります」
【パリで連覇して最高の年にしたいです!】初詣の絵馬に託した想いを胸に、パリの大舞台を目指します。
「もっとみんなを追い越してオリンピックに」期待のニューヒロイン・上村葵
西矢椛選手と同じストリート競技で、ニューヒロインとして注目されているのが、上村葵選手。上村選手は昨年5月に開催された国際大会・UPRISING TOKYOで初代女王に輝き、大きな期待を集めている15歳です。
(上村)「トロフィーも初めてだったので【よっしゃ!】、【初めてのトロフィー、やった!】って思ってました」
彼女の強みは、一発逆転が狙える大技・ヒールボード。昨年6月のローマ大会では最高得点をマークし、一躍トップ選手の仲間入りを果たしました。
しかし、昨年9月のスイス・ローザンヌでの大会では、勝負所が決めきれず準決勝敗退となり、苦い想いも味わいました。
(上村)「私の持っている技の中で1番点数が出る技なので、これを乗らないと上には上がれないんですよ。ヒールボードのメイク率をもっと上げて確実に乗れるようにしたいと思います」
現在、上村選手の世界ラインキングは13位。日本人では7番目と、パリ五輪出場への切符を掴むまで、あと少しです。
(上村)「まだ上に上手な子たちがいるので、ここからもっとみんなを追い越して、オリンピックに出られるように頑張りたいです」
それぞれの想いを抱き、決戦の舞台での健闘をまっすぐ見つめる若きチャレンジャーたち。熱き挑戦者たちは、今日も世界の頂点を目指し、奮闘しています。
スケートボード・ストリート 西矢椛 大阪 松原市出身
スケートボード・パーク 四十住さくら 和歌山 岩出市出身
スケートボード・ストリート 上村葵 大阪 堺市出身
毎週日曜日 あさ6:00 読売テレビ地上波で放送
「あすリートPlus」 は、読売テレビで毎週土曜日に放送中の「あすリート」の拡大版として、2022年4月にスタートした関西のアスリートたちを紹介、追跡取材してご紹介する番組です。
「あすリート」の3分では伝えきれない物語や密着映像、地上波で観られなかった陸上の関西インカレ、高校サッカー、ボーイズリーグ、中学バレーなどのスポーツ配信サービス「あすリートチャンネル」の中継コンテンツのダイジェスト版も「あすリートPlus」で放送していく予定です。
土曜放送の「あすリート」のファミリー番組として日曜放送の「あすリートPlus」をお楽しみ下さい。
(1月14日放送)
LIVE配信
おすすめ記事
- 第528回 2024年12月28日放送
- 【バレーボール】 プレイバック2023 全国都道府県対抗中学バレー 大阪北エース・中山沙也(金蘭会高校1年)の挑戦!