「優勝できてよかった」 女子100m決勝 注目の一戦制した甲南大エース

奥野由萌選手(甲南大学)

関西の大学生アスリートたちが集結した関西学生陸上競技対校選手権。ことしも学生たちの活躍が、京都の地を湧かせました。

タレント揃いの戦いが注目を集めた女子100m決勝。甲南大学3年生の岡根和奏選手、奥野由萌選手、去年チャンピオン・藏重みう選手と、去年の日本インカレで表彰台を独占した甲南大学の【最速トリオ】が揃って出場しました。

そんな甲南勢に挑むのは、大阪国際大学1年生の塩地莉夏選手。見応え抜群のレースを制したのは、初優勝となった奥野選手。ルーキーの塩地選手も2位に喰い込み、健闘を見せました。

(奥野)「とりあえず、今の現状で走ることができて、優勝することができて良かったなと思います」

「勝利を学びに」 女子200m決勝 冷静な修正力が勝利のカギに

藏重みう選手(甲南大学)

女子200m決勝では、高校時代からライバルだった一学年違いの立命館大学・永石小雪選手と甲南大学エースの藏重みう選手の対決に大きな注目が集まりました。

レース序盤からリードをとった藏重選手を追いかける永石選手。最後まで目が離せない一戦を制したのは、藏重選手。100m決勝での悔しさを200mにぶつけました。

(藏重)「なかなか100mでは自分の走りができず、悔しい思いをしたんですけど、そこから動きを修正し、200mで勝てたということを今回の学びとして、布施スプリント、日本選手権と、大きな大会が続いてゆくので、自分の走りがしっかりできるようにしていきたいと思います」

「タイム出せず悔しい」 女子400mハードル決勝 大会四連覇も課題残る

山本亜美選手(立命館大学)

女子400mハードル決勝では、立命館大学4年生の山本亜美選手が躍動。日本選手権3連覇中という実力もさることながら、昨シーズンは世界陸上など4つの国際大会に出場し、実力を磨き続ける山本選手。

連覇への大きなプレッシャーの中で挑んだ決勝では、2位以下に大差をつけての快走で、会場を大いに盛り上げました。

(山本)「無事に4連覇することができて安心しているんですけど、タイムを出せなかったことが悔しい。まだまだ風に負けてしまってスピードに乗り切れなかった部分があるのかなと思います」

現状に満足せず、実力を磨き続けるハードル女王の活躍に、さらなる注目と期待が集まります。

「自分の跳躍ができなかった」 男子2部棒高跳び 2年ぶりの自己ベストも悔しさ滲む

原口篤志選手(東大阪大学)

男子2部の棒高跳びでは、去年の日本選手権3位の実力をもち、今大会でもすでに優勝を決めている東大阪大学3年生の原口篤志選手が躍動。

5m47を一回目で決め、大会記録を更新すると、2回目からはバーを10cmあげ、関西学生記録の更新に挑みます。結果は、2回目、3回目とわずかに手が触れ、バーを落としてしまいましたが、2年ぶりの自己ベスト更新に大きな手応えを感じたと話します。

(原口)「5m47がとべた時は、2年ぶりくらいの自己ベストで嬉しかったです。しかし、次の高さの5m57でしっかりと自分の跳躍ができなかったことが少し悔しかったところでもあります」

「目標はパリ五輪でメダル獲得」 女子10000m競歩 オリンピックでの活躍に弾み

柳井綾音選手(立命館大学)

女子10000m競歩では、パリオリンピック代表にも内定している立命館大学3年生の柳井綾音(やない・あやね)選手に大きな注目が集まりました。

レーススタート直後から、他の選手とは一線を画し、1キロ4分20秒という世界標準のラップを刻んだ柳井選手。そんな異次元のスピードでリードを見せた柳井選手のミッションは、学生記録を更新して、ボーナス点を母校にもたらすことでした。

(柳井)「自分が得点源となって、立命館を引っ張っていく存在にならないといけない」

いつもは一人黙々と孤独な戦いに挑む競歩ですが、この日は仲間たちから【あやね、あやね!】と、大きな声援を受け、堂々の1着。大会3連覇を達成した柳井選手は、日本学生記録を更新する44分21秒85をマークし、パリ五輪での活躍に弾みをつけました。

(柳井)「パリオリンピックでは、メダル獲得を目標に頑張りたいと思います」

その他の種目では、男子10000mと5000m、長距離トラック2種目ともに京都産業大学が制し、古豪復活をアピール。

女子長距離は、10000mでは立命館大学が表彰台を独占し、エースの松村灯(とも)選手が5000mとの2冠を制しました。

今大会、特に躍動を見せたのが、園田学園女子大学。100mハードル、400mハードル、800mを制し、輝きを放ちました。

女子3段跳びでは、学生記録をもつ武庫川女子大学の船田茜理(ふなだ・あかり)選手が、大会新記録の13m51で圧巻の大会新記録2連覇を刻みました。

数々のドラマと熱い思いが、会場を盛り上げた関西学生陸上競技対校選手権。選手たちのこれからの成長と活躍に、さらなる期待が高まります。

毎週日曜日 あさ6:00  読売テレビ地上波で放送



「あすリートPlus」 は、読売テレビで毎週土曜日に放送中の「あすリート」の拡大版として、この4月にスタートした関西のアスリートたちを紹介、追跡取材してご紹介する番組です。
「あすリート」の3分では伝えきれない物語や密着映像、地上波で観られなかった陸上の日本インカレ、関西インカレ、高校サッカー、ボーイズリーグ、中学バレーなどのスポーツ配信サービス「あすリートチャンネル」の中継コンテンツのダイジェスト版も「あすリートPlus」で放送していく予定です。
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(6月2日放送)

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