初出場の五輪で感じた「経験値の差」

数々のオリンピック選手を輩出する、アーチェリーの名門・近畿大学出身の野田紗月選手。
アーチェリー競技の国内最高峰の大会である全日本選手権では2年連続優勝を飾るなど、日本トップクラスの選手です。そんな彼女は今年のパリ大会でオリンピックに初出場しました。

オリンピック出場を経て感じたことは「経験値の差」
（野田）「他の選手と比べると浅いなってすごく感じました。もっともっと（ショットの）精度を上げていけば多分通用するとは思うんですけど、そこがまだ未完成な感じではあったかなって思います」と語ります。
大学時代から指導を続ける、近畿大学アーチェリー部の山田秀明監督は「初めてにしてはねよく頑張ったんじゃないかなと思ってます。次のオリンピックでは必ず、何かぶら下げて帰ってくるんじゃないか思ってるんですけどね」と評価し、次大会に期待しています。

国内では勝ち続けないといけない―3連覇を懸けて出場した全日本選手権

パリ五輪出場後、初の国内主要大会である全日本選手権に3連覇を懸け出場。
前評判通りの実力を発揮し、予選を全体2位でトーナメントに進出。
しかし、結果は準々決勝で敗退。
（野田）「国内では勝ち続けないとオリンピックとか世界大会では絶対勝てない。まだ自分はこんなものなのかと思いました」と振り返ります。

ロサンゼルス五輪までは“あと4年しかない”

激動のシーズンを過ごした日本のエースは「あと4年しかない－パリで悔しい思いをしましたし、その気持ちをこの4年で忘れちゃうとまたロスで同じ思いをすることになるんで」と語り、早くも次のロサンゼルス大会に照準を合わせています。

野田紗月　noda satsuki　プロフィール

2000年５月20日生まれ　24歳

福岡県北九州出身
折尾高校～近畿大学～ミキハウス

2018年　全国高等学校総合体育大会アーチェリー競技大会3位

2022年　ナショナルチームメンバーに初選出

2022年　アーチェリー全日本選手権初優勝

2023年　アーチェリー世界選手権　3位入賞
　　　　　アーチェリー全日本選手権連覇
2024年　パリ五輪出場

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