《2016年6月に放送した陸上競技 石塚晴子選手の続報、担当ディレクター林龍之介のリポートです。》


9月23日、全日本実業団対抗陸上競技選手権大会がヤンマースタジアム長居(大阪)で開催されました。
東大阪大学1年生の時(2016年 当時19歳)、番組で紹介した石塚晴子選手が400mと400mHに出場しました。


400mの自己ベストは53秒22(日本学生歴代3位)、400mHの自己ベストは56秒75(U20日本記録・日本歴代7位)
学生時代は世代トップを走ってきた石塚選手。専門種目だけではなく、800mやマイルリレーなどにも出場し、
結果を残す彼女は、まさに鉄人でした。
しかし、ついに体が悲鳴をあげ坐骨の一部を損傷。
そして昨年度(大学2年時)、体の変化や大学の試合と国際大会の両立の難しさなどを悩んだ末、
大学を休学、学生の大会には出場せず、自らを見つめ直し、立て直す期間にすることを決めました。
それから半年後の昨年10月、
石塚選手は大学を中退して株式会社LAWSONに入社することを発表。
コンビニ業界で働きながら陸上界の二刀流で競技を続けることを決意しました。
一から己と陸上と向き合い続け、ついに今年。彼女は陸上の舞台に戻ってきました!

復帰3戦目、復帰後初の公式戦となった今大会。石塚選手は競技に復帰してから、
この大会を目標にしてきたと言います。その今大会の女子400m決勝のレースをご覧ください!



【女子400m決勝 リザルト】 
1位 武石この実(東邦銀行)   54秒24
2位 青木沙弥佳(東邦銀行)   55秒06
3位 新宅 麻未(アットホーム) 55秒15
8位 石塚 晴子(LAWSON) 57秒59


400m決勝は最下位の8位、400mHも予選1組 4位(1分00秒97)で予選敗退という結果。
レース後のインタビュー、石塚選手の表情は達成感と一線に戻って来られた清々しさに溢れていました。
                             text & interview by 林龍之介



Q.今大会を終えて
A.タイムにしては平々凡々というか、パッとしない記録ではあるかもしれないけど、
よく自分のことを褒めてあげたいなというか、とりあえずここまでよく頑張りましたっていう感じですかね。
今の実力っていうのもやっぱり分かっていた部分もあったので、
今回はとりあえず9月に向けて今年やってきたことを出したいっていうその一心で走ったので、
ここに立てることが本当に嬉しかったというか、ここからスタートになると思うので、
そういう第一歩になるレースだったと思います。



Q.今後の課題は?
A.課題は400mHも含めて本当にたくさんあるというか、本当にやることだらけだなという感じなのですけど、今はそれも楽しみに思えるというか、今できないことができるようになった時のことを考えると、すごく楽しみだなって思えるような感じですかね。できないことは多いです、今は。


Q.目標を教えて下さい
A.本当にこれからなので、自分の納得のいくレースを作り上げることと、
400mHで日本記録を更新っていうところを一番大きな目標に置いているので、
それに値するような実力を持った選手になりたいなって思っています。




⇒過去のあすリート放送分はこちら(未公開インタビュー)

【陸上】 東大阪大学 陸上競技部 1回生 石塚 晴子  19歳



⇒ 取材当時2016年の関西インカレ400mハードル決勝

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