平均時速30キロ。
42.195キロをおよそ1時間25分で疾走する車いすマラソン。
今年パリで行われた大会で、日本人として初優勝を果たし注目を浴びるのが国内トップランナーの西田宗城選手です。
20歳の時に車の事故で脊髄を損傷し、下半身不随となった西田さんですが、車いすマラソンとの出会いが西田さんの人生に光を与えました。
車いすマラソンの魅力を知ってほしいと出場した地元大阪で行われる大阪マラソンでの走りを紹介。
そしてパラあすリートとして目指す、2020年東京パラリンピックへの思いを伝えます。
西田宗城 Nishida Hiroki プロフィール
☆1984年3月11日生(34歳)
☆大阪府和泉市出身
☆2018年パリマラソン優勝 (日本人初)
☆大阪マラソン2014年、15年 連覇
☆世界ランキング8位(男子車いすマラソンT54クラス)
今日のあすリートは大阪・和泉市出身の車いすランナー西田宗城選手。
競技用車いす「レーサー」に乗り込み、ロードを疾走する「車いすマラソン」の日本トップクラスのランナーです。
西田選手は今年のパリマラソンで、日本人として初優勝を果たしました。
「表彰式で、日本国歌が流れた。それを聞いたときにやっぱり2020東京でも聞きたいなって」
東京2020パラリンピックを目指す、西田選手の思いに迫ります。
「レーサー」との出会い
20歳の時に自動車事故で脊髄を損傷した西田選手は、23歳で車いすマラソンと出会いました。
きっかけはテレビで見た車椅子マラソンのVTR。今までの車椅子のイメージを根底から覆したそうです。
「河川敷をレーサーがすごいスピードで走っている映像を見て、車いすでもこんなに速い車いすがあるんや。」
競技用車いす「レーサー」の平均時速は30キロ。
自転車競技と似ていて、集団の中で隊列を組み、風の抵抗を考えながらのレースが展開されます。
「車いすマラソンの魅力というのはスピードと駆け引きなんですけど。スピードの部分でもっと速くなりたいっていうのが、自分にとってのめり込んでいった一番の要因です。」
「もっと速くなりたい」
その一心で努力を重ね、西田選手は世界で戦える選手にまで成長しました。
独走の2018大阪マラソン
車いすマラソンを少しでも知ってもらいたい。
大阪マラソンは地元でアピールする絶好のチャンス。
「御堂筋をパーッと走ると、走っているの中でも歓声が「わー、すごい速い!」っていうのが一瞬なんですけど聞こえてくるので。少しは知ってもらえたのかなと思います。」
沿道の声援を受け、スタートからおよそ7キロで独走態勢。
後続を4分以上引き離し、堂々の1位でフィニッシュ。西田選手は3年ぶり3度目の優勝を果たしました。
その後出演した番組で、2年後への想いを語りました。
「東京2020パラリンピックに出場して、今まで応援してくれている皆さんにありがとうという気持ちを伝えたい」
自身初のパラリンピック出場へ、西田選手のレーサーはさらに加速します。
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