

強くなるため、アーチェリーに捧げた学生生活
今回の主人公は、アーチェリーの強豪・同志社大学でプレーする上原瑠果選手です。日本代表常連のトップアーチャーである上原選手は、中学から競技を始め、世界ユース選手権やインターハイで優勝。さらに大学では当時1年生ながら、団体戦のメンバーに抜擢され、同志社大学の日本一に貢献しました。
上原選手は大学でもアーチェリー漬けの日々を送ります。部活動はもちろんのこと、大学では「呼吸と得点の関係」について研究中と、頭の中はアーチェリーでいっぱいです。
各世代でトップを走り続けた彼女ですが、ここ数年は思うような結果が出せなくなりました。
(上原)「怖いもの知らずというか、チャレンジャーとして、年上の人に挑んでたんですけど、年を取るにつれてメンタル面で弱くなってたなと思います」
チームを栄光に導くため、挑戦者として挑む学生生活の集大成の舞台
主将としてチームを3年ぶりの栄光へ導くため、再び挑戦者としてことし6月、大学最後の大会へ挑みます。
上原選手の活躍でチームはトーナメントを勝ち進み、3年前の優勝以来となる決勝の舞台へ。相手は優勝22回の強豪・日本体育大学です。
試合は第一エンド、上原選手の安定したショットでハイスコアを獲得し、主導権を握ります。
しかし、第二・第三エンドは連続でセットポイントを奪われ、同志社大学は窮地に立たされます。
後がない第四エンド。チームの勝利へ望みをつなぐため、真ん中の10点を狙いたい上原選手のラストショット。しかし、放たれた矢は左に外れ8点。
わずかに勝利に及ばなかった同志社大学は3年ぶりの王座奪還とはなりませんでした。
充実の4年間を経て、目指すその先の夢舞台
上原選手はこの大会について「一番想いをかけた、一番想いが詰まった大会でした。」と振り返り、充実の表情を見せます。実りある4年間を過ごしたアーチャーは、早くもその先の夢舞台を標的に捉え、更なる飛躍を誓いました。
上原瑠果 uehara ruka プロフィール
2001年8月9日生まれ 21歳
兵庫県宝塚市出身
甲南女子高校~同志社大学
2017年(高1) 世界ユース選手権 アルゼンチン大会 団体優勝
2018年(高2) 全国高等学校アーチェリー競技選手権大会 優勝
2020年(大1) 全日本学生アーチェリー女子王座決定戦 団体優勝
(読売テレビ「あすリート」7月15日放送)