新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、夏の甲子園大会、地方大会の中止が決定した高校野球。今春の選抜大会に続き球児たちの夢舞台が失われてしまいました。戦後初の甲子園中止の発表から一夜明けた21日、甲子園出場経験のある吉田正尚選手、山岡泰輔投手が報道陣にコメントを発表しました。

ーー今までやってきた3年間は今後の人生に繋がってくる(吉田正尚選手)

敦賀気比高で1年夏から4番に座り、2度の甲子園出場を果たしている吉田正尚選手は「僕も甲子園を目指していた球児の1人なので、気持ちも分かります。選抜も中止になりましたし、1番上の学年になって、やっと自分たちの代がきたと思っていたところでの、この1年間はすごく悔しい悲しい時というか、いろんな気持ちになっていて、先が見えない状況だと思うので、中々言葉は見つからないですけど、これで野球が終わる選手もいると思いますし、プロを目指す選手もいると思うんですけど、今までやってきた3年間というのは今後の人生に繋がってくると思うので、そういう事は忘れずに次のステップで頑張ってほしいなと思います」と球児にメッセージ。

ーー高校生が何かを掴むところだと思うのですごく残念(山岡泰輔選手)

瀬戸内高で3年夏に甲子園に出場した山岡泰輔投手は「自分は甲子園に出て、そこで人生が変わったかなというポイントだったので、それを経験できなかったというか、そういう寂しさというか、高校生が何かを掴むところだと思うので、それができないのがすごく残念です」と自身の経験も踏まえて球児の胸中を思いやりました。

中止という決定は変えられませんが、平成の怪物と呼ばれた西武の松坂大輔投手が高校球児の集大成として披露するための新たな舞台設立を提言したように、何らか別の形で大会が出来るようになることを祈ります。

吉田正尚選手 インタビュー

敦賀気比高校(福井)出身


Q.現在の練習テーマは?
やれる事も限られていますが、チームの事は徹底してやって、個人としては強くしっかり振って打球速度、そしてトレーニングももう一つ強化するキャンプに近いような感覚でやってます。

Q.チーム練習になって気持ちの変化は?
延期、延期と続いて、少し開幕が見えてこなかったんですけど、ある程度6月後半っていうのが出されてからは、自分の中でも逆算しながら日々過ごせているかなと思います。

Q.自粛期間中の練習で手応えは?
実戦をやっていないのでなんとも言えないですけど、練習の感覚自体は順調にきているかなと思います。

Q.筋力アップに取り組んでいる?
シーズン中だったら中々できない事も、キャンプの続きのような感覚なので、実戦もまだないので、トレーニングの時間を増やしていました。

Q.緊急事態宣言が解除される見通しですが?
明らかに感染者の数も減ってきましたし、生活が大変な方も沢山おられると思うので、なんとかコロナの前のような形に戻ることが一番いいと思いますけど、第2波とかもあると思うので、日頃気をつけて行動しなければいけないのかなと思います。

Q.モチベーションは上がっている?
開幕がはっきり決まって、スケジュールもでてくれば気持ちも昂ってくると思います。

Q.開幕に向けてどのような調整をする?
自分の中でしっかり逆算して、コンディショニングをしっかり上げていくというところです。

Q.無観客での開幕については?
オープン戦で無観客の経験はしているので、ある程度イメージはできていますが、野球って間のスポーツだと思うし、そこに応援があって、それがないとなると独特な雰囲気というか、あまり慣れないというかまだ違和感はあります。

Q.開幕したらファンに見せたいプレーは?
この現状で苦しまれてる方がほとんどだと思いますが、その中で自分達は野球がやれることは素直に喜んで、全力プレーを心掛けて何かを伝えられたら良いなと思います。

Q.夏の高校野球が中止になりましたが?
僕も甲子園を目指していた球児の1人なので、気持ちも分かりますし、選抜も中止になりましたし、1番上の学年になってやっと自分たちの代がきたと思っていたところでの、この1年間はすごく悔しい悲しい時というか、いろんな気持ちになっていて、先が見えない状況だと思うので、中々言葉は見つからないですけど、これで野球が終わる選手もいると思いますし、プロを目指す選手もいると思うんですけど、今までやってきた3年間というのは今後の人生に繋がってくると思うので、そういう事は忘れずに次のステップで頑張ってほしいなと思います。

Q.ご自身にとって甲子園とは?
小さい頃からの憧れでもありましたし、そこを目指して頑張って活躍してプロに入るっていうのが、自分の中で理想にしていたので、甲子園は目標の場所です。

山岡泰輔投手 インタビュー

瀬戸内高校(広島)出身


Q.夏の高校野球が中止になりましたが?
自分は甲子園に出て、そこで人生が変わったかなというポイントだったので、それを経験できなかったというか、そういう寂しさというか、高校生が何かを掴むところだと思うので、それができないのがすごく残念です。

Q.甲子園での思い出は?
1回しか戦ってないですけど、それが今でも生きていますし、それがなかったらプロ野球にも入ってないかも知れませんし、すごく良い経験ができたかなと思います。

Q.全国の高校球児にメッセージを
甲子園を目指してきた選手の気持ちを考えると、何を言っても慰めにならないと思いますが、野球を嫌いにならないでほしいと思います。

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