2年連続の神宮出場を果たし、強豪復活を果たした関大。今季はプロ注目の快速右腕・山本隆広(人4=桜宮高)や龍谷大平安時代にセンバツ優勝を経験している高橋佑八(経4=龍谷大平安)の黄金バッテリーを擁する。
全国での勝利を目指し、春季リーグでの王者戴冠を狙った。だが、山本の離脱もありこれまで2つの勝ち点を落とし、苦境に立たされている。しかし、選手たちの目の輝きは失われていない。
主将高橋佑は2本の本塁打を放ち期待のルーキー野口智哉(人1=鳴門渦潮)は3割を超える打率でチーム内1位を誇っている。秋季リーグ戦での逆襲、そして最大目標の全国制覇へ。まずは関西の好敵手との伝統の一戦を勝利し、全国への第1歩を歩む。

▼高橋主将
全国制覇を掲げる今年の関大野球部を率いるのは高橋佑主将だ。
高校時代にはセンバツ優勝を経験し、正捕手として活躍。昨年から、エース・山本の女房役として「黄金バッテリー」と語る両者のその相性は現在主将、副将の関係としても抜群だ。
大学入学後、伸び悩んでいた打撃も、今季は大幅なバッティング改革により、春季リーグ戦チーム内2位の打率、本塁打も近大の佐藤などと並ぶリーグ1位を誇るなど、打撃でもチームをけん引する。
本職の捕手としても、今季最多登板の肥後皓介(人3=広陵高)をリードし、完投勝利を果たすなど投手陣を支えている。
頼れる敏腕主将がチームに聖地での勝利をもたらす。

▼山本
最速150キロの直球を武器に昨年10月1日の近大戦で関西学生野球連盟史上2人目となる完全試合を達成したエース・山本。
持ち球は、ツーシーム、スライダー、フォーク。2年時に山口高志アドバイザリースタッフの指導を受け才能が開花した。現在ではドラフト上位候補に名が挙がる選手に成長した逸材だ。
2年連続の出場となった第48回明治神宮大会でも創価大相手に1回2/3を投げ4奪三振無失点の好投を見せた。春季リーグ戦でも、活躍が期待されていたが右ひじの剥離骨折によりまだ登板はなし。しかし、4月22日の立命大2回戦では代打として出場し、2打点を挙げチームに貢献した。
頼れるエースが代打の切り札となりチームを勝利に導く。

関大 エース山本

▼肥後
関大が誇る変則右腕・肥後の長所は何といってもインコース低めへの抜群の制球力と、サイドから放たれるキレのあるスライダーだ。
名門である広陵高のエースを務めた3年の夏は県大会準決勝で敗れ涙をのんだ。大学入学後は、なかなか白星に恵まれず苦しい時期を過ごした。今年もけがで離脱した山本の代役として期待されたが、同大3回戦ではサヨナラ打を浴び悔しさをにじませた。だが、山口氏の指導も実り、4月の近大1回戦で9回1失点13奪三振の快投をみせ大学生活でリーグ戦初勝利をつかんだ。
「次は完封したい」と語る3年生右腕が「ウイニングショット」と豪語するスライダーを武器に関学大打線を斬る。

▼高野
2年生の急上昇株と言えば、高野脩汰(商2=出雲商高)だ。
今季から公式戦出場の機会が増加し、特にリリーフでの登板が目立った。近大2回戦では3回からロングリリーフで登板。要所を締めるピッチングで今季初勝利を手にした。高野も確かな自信を持つのは、MAX143㌔のストレート。その鋭い直球で高校時代から1試合平均2ケタの三振を奪ってきた。
今季初先発の登板の京大2回戦では、計11個の三振でバッターを斬り続け、相手を寄せ付けない投球で初完封初勝利を飾った。2年生で念願のベンチ入りを果たした高野には、首脳陣や上級生も期待を寄せる。
「絶対的エースが戻って来られるまでつなぐ意識で」。山本の復帰まで、高野が関大を守り抜く。

▼多田
1年春からレギュラーに定着し、関大の切り込み隊長としてリーグ戦に出場し続ける男が多田桐吾(人4=明徳義塾高)だ。
春のリーグ戦では第6節終了時点で自慢の俊足を武器にリーグトップの10盗塁を記録し、さらに巧打を武器にリーグ通算87安打を放っており、100安打にも期待がかかる。2年春には打撃不振に陥ったが、小田洋一コーチとともに打撃改革に取り組み、その努力が実を結んだ。
高校時代に3番打者として春夏と甲子園の土を踏んだ。
夏の大会では2安打を放ちスタンドを沸かせた。凱旋となる聖地でさらに磨きのかかった自慢の俊足を披露してくれるだろう。
関大 多田桐吾(人4=明徳義塾高)

▼野口
今、関大野球部で一番波に乗っている男を挙げるなら、野口だろう。
鳴門渦潮高時代にはショートを守り、思い切りの良いフルスイングを武器に、打撃の要としてもチームをけん引。
2年生の夏に県大会決勝で敗れた悔しさをバネに、3年時には甲子園に出場した。大学入学後も、1年生ながらすでにスタメンとしての座を勝ち取り、チーム内での打率は1位。同大2回戦では、2安打4打点の活躍を見せ、早瀬万豊監督も「思い切りが良い。まさに救世主」と、その実力は本物だ。
「関関戦はすごく楽しみ。いつも通り、大事なところで1本打つ」。持ち前の勝負強さを全開に、チームを勝利に導く。

【奥井健太・多田知生・高木満里絵・松山奈央】

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