「3年目で覚醒」
今回の主人公はプロ3年目、今季大車輪の活躍を見せる村上頌樹(むらかみしょうき)投手。24歳。今季初先発となる4月12日の巨人戦では、7回まで一人の走者も許さない完全投球をみせると、4月22日のヤクルト戦では完封勝利でプロ初勝利を飾るなど、ノビのあるストレートと抜群のコントロールを武器にここまで5勝を挙げています。
(村上)「ここまで、順調にいけるとは思ってなかったですし、前まではテレビで見てた方々と対戦出来ているのは、本当に楽しいですね。」
「一軍の壁を破る突破口」
兵庫県の淡路島で生まれ、6歳で野球を始めた村上投手。智弁学園高校ではセンバツで優勝、東洋大学時代には大学日本代表にも選出されました。その潜在能力を高く評価されて、阪神タイガースに2020年ドラフト5位で入団し、プロの道を歩み始めます。
しかし、村上投手に1軍の壁が立ちはだかります。プロ1年目は1軍で登板するも結果を残せず、2年目の去年は1軍での登板すらありませんでした。
(村上)「一軍の戦力になれなくて、悔しい2年間でしたし。自分はまだ寮生で、鳴尾浜にいて『こんなに近い所で試合してんのにな。俺は部屋におんねんな』って感覚で。嫌でしたね。」
その村上投手に転機が訪れたのは今年1月のことでした。昨シーズン投手3冠の先輩・青柳晃洋投手の自主トレに参加すると、学ぶことが多かったといいます。マウンド上では孤独なピッチャー、メンタル面での教えが…。
(村上)「(青柳投手に)『そこまで一軍と二軍の差はないよ』って言われて。去年までは自分の中で壁を作っていたけど、今はランナーが出ても落ち着いて『このバッター打ち取ればいいや~』みたいな感覚になっている。」
メンタル面での成長が投球につながり、好成績を残すことに。今季の村上投手の快進撃について、ファーム時代から共に戦ってきた安藤優也投手コーチはこう評価します。
(安藤コーチ)「(今季の村上投手の活躍は)想像以上ですね。昨年までは真っ直ぐで押し込んだり、打ち取ることができなかったんですけど、今年からは真っ直ぐで勝負できる、というところが変わりました。」
「物欲がなくて…」
【村上頌樹】の名を球界に轟かせる活躍。活躍した自分へのご褒美を聞いてみると…
(村上)「物欲なくて何もないんすよね…(小声)。最近買って高かったもの…(小声)。なんやろ…。ないな…。服、服っす。1万円もいってない。3000円とか5000円位。」
「ARE実現する、中心メンバーで」
「1軍の壁」をぶち破った村上投手、個人としてはさらなる高みを目指し、チームとして目指すのはやはり…
(村上)「二桁勝利したい。【ARE】に貢献できるように自分はしたいので。中心メンバーとしてチームに貢献できた、って言えるような選手になっていたいですね。」
期待の新星・村上投手が18年ぶりの“ARE”に向けて阪神タイガースを引っ張ります。
村上 頌樹 (むらかみ しょうき) プロフィール
生年月日:1998年6月25日 24歳 兵庫県南あわじ市出身
所属:阪神タイガース
経歴:智辯学園高等学校 ― 東洋大学 ― 阪神タイガース (2020年ドラフト5位)
ポジション:ピッチャー 右投げ
好きな食べ物: 海鮮
(6月17日放送)
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