【ボクシング】辰吉寿以輝 14戦目 4年ぶりの後楽園ホールで負傷ドロー 試合後 辰吉寿以輝 インタビュー

2020年11月06日 / ボクシング

<プロボクシング:スーパーバンタム級8回戦>

11月6日 後楽園ホール

元WBC世界バンタム級チャンピオン、辰吉丈一郎さんの二男・寿以輝(大阪帝拳)が11月6日に今村和寛選手(本田フォットネス)と東京・後楽園ホールで対戦。14戦目にして初のサウスポーとの対戦となりました。

ここまでデビューから13連勝(10KO)、日本スーパーバンタム級8位の寿以輝。2016年10月以来4年ぶりの後楽園ホール、世界戦のセミファイナルという大舞台で対戦する今村選手は、アマチュアボクシングの名門・日本大学ボクシング部を卒業。大学4年の時には長崎国体でライト級3位に輝くなどアマチュア戦績も52戦32勝(10KO)を誇る実力者です。プロ入り後も2戦2勝(1KO)。

注目の第1ラウンドはアップライトのサウスポースタイルで距離を取りながらワンツーを中心に攻撃する今村に対し、寿以輝は右ボディーストレートから左フックと強いパンチを返して応戦します。初めてのサウスポーとの対戦とあって、なかなか距離感をつかめない寿以輝。お互いが踏み込んで頭同士がバッティングする場面も見られました。

続く第2ラウンド。一転して接近戦を挑んできた今村に対し、寿以輝の左ジャブ、右ストレートもヒット。同様に今村もサウスポー独特の伸びのある左ストレートを打ち込んできます。距離感がかみ合わない展開が続く中、ラウンド終盤に偶然のバッティング。寿以輝の左目上に今村の頭があたって流血。ドクターチェックが入りますが、試合続行不可能と判断され、ドクターストップ。8ラウンドの試合前半でのストップは規定によってドロー。

公式記録は2ラウンド2分59秒。偶然のバッティングにより負傷引き分けとなりました。

試合後、この試合を振り返った辰吉寿以輝インタビュー

ー久しぶりの試合でしたが、どうでしたか?

久しぶりでも緊張とかあんまりなかった。あんまり結果はよくなかった

ー試合始まってボディストレートけっこう当たってた。そこは練習の成果が出せた?

今回力まずにっていうのがテーマだったので、上体は柔らかく使えてたのかなと思ったんですけど、2Rはペースを合わせすぎた

ー初めてのサウスポーとの対戦はどうでした?

やりにくいのはやりにくいけど、でも全然もう一回やるなら僕はやりたいくらい

ーサウスポーとの対戦は出る脚が一緒だから頭ぶつかりやすくなるけど、こんな当たるかなと思った?

でもこっちの方がばんばん当たったんで、そこは我慢くらべでも何でもして、最終は倒して勝つっていうのがイメージにはあったんですけど

ーパンチも当たってたから、さぁいよいよってところで試合が止まった?

一発ええのもらったんですけど。効いたっていうよりは、タイミングが上手いこと当たったっていうだけで。

ー試合を止められた時の心境は?

切ったことがまずわからなかったんで、何言ってるのかなって。鏡で見るまで切れたってことに気づかなかったです。下見てトランクスが血だらけだったんで。全然痛くもなかったので切れてると思わなかった。

ー不完全燃焼?

そうですね

ー久しぶりの後楽園ホールはどうでしたか?

僕あんまり場所とか気にしないんで、でもやっぱり聖地なんで、良かったです

ーまた次に繋げる戦いが出来ればという気持ち?

そうですね、まず傷治して、次は圧倒してしっかり勝つので

ー来年の目標は?

目標はまずこんな結果で目標とかいうのもあれなんですけど、しっかり組まれた試合に勝ってランキング上げてくだけです

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