車いすフェンシング・東京パラリンピック日本代表の藤田道宣選手(日本オラクル)の激励会が、母校の龍谷大学付属平安高校で行われました。
和やかに進んだ激励会では、日本フェンシング協会の新会長に就任したばかりの武井壮さんからのサプライズメッセージを始め、家族や友人たちもリモートで激励メッセージが送られ、藤田選手も喜びの表情を見せていました。
そして1番盛り上がったのが、平安高校で1年先輩にあたる太田雄貴さん(前フェンシング協会会長)との5本勝負のスペシャルエキシビジョンマッチ!
藤田選手が大学2年生でケガをして入院をしていた時にお見舞いに訪れ、車いすフェンシングの道を進めたのが太田先輩でした。あの日から15年。初めてパラリンピックの舞台に挑む後輩の藤田選手に先輩太田さんも剣でエールを送ります。
試合は2-4とリードされた藤田選手が3連続ポイントを挙げ、見事5-4の逆転勝ち!本番に向けて後押ししてくれた先輩に最後まで感謝の言葉を述べていました。
笑いあり、感動あり、真剣勝負ありと盛りだくさんの激励を受けた藤田選手。多くの人の支えに改めて感謝をし、初めてのパラリンピックに向けて気持ちを新たにしました。
藤田道宣(ふじた・みちのぶ) プロフィール
1986年11月22日生
熊本県上天草市 出身
日本オラクル株式会社 所属
実家が浄土真宗西本願寺派観乗寺であったことから、将来僧侶になるために、中学を卒業後に天草から京都の平安高校へ進学。
高校からフェンシングを始め、3年生の時に全国高校総体に出場。大学1年の時には、全日本選手権ベスト16の成績を残す。
2006年、19歳の時に海水浴で突堤から飛び込んだ際に頭を強打。一命を取り留めたものの、首の骨が折れ頸椎を損傷、下半身麻痺となる。
2009年から車いすフェンシングを本格的に始め、2010年の広州アジアパラ競技大会を皮切りに、国際大会に出場する選手に成長。2018年インドネシアジャカルタで行われたアジアパラ大会ではフルーレ銀メダルを含む3つのメダルを獲得するなど好成績を残す。
東京パラ選考レースで最終順位男子フルーレカテゴリーB12位で、東京パラリンピックの出場権を獲得する。
フェンシングに関するそのほかの記事はこちら!
LIVE配信
関連記事
おすすめ記事
- 第回
- 【スケートボード・パーク】 四十住さくら(22) オリンピック連覇への挑戦
~駆け抜けた3年間 さらなる高みへの再始動 ~