東大阪のケンタウロスこと、パラアーチェリ―日本代表の上山友裕選手が2か月ぶりに練習を再開しました。
上山選手が練習場としている東大阪市ウィルチェアスポーツ広場がまだ閉鎖中のため、5月16日に営業を再開した浜寺公園アーチェリー場での練習スタートとなりました。
自粛期間中は自宅のガレージで近射と言われる2m程度の距離での練習や、トレーナーと一緒にオンラインでの体幹トレーニングを続けてきた上山選手ですが、2か月ぶりに70m先の的と向かい合うと「緊張してきた」と思わず声に出ます。
最初は距離感を確かめるために的を貼らずに打ち始めた上山選手。
最初の9射のまとまり具合をみて、「やっぱりセンスあるんかな」と余裕のコメントをしてくれたものの、その直後には「一つ言えるのは、確実に体力が落ちています。9本打っただけで結構しんどかったです」とこの2カ月のブランクの大きさを感じていました。
練習中はフォームのイメージを確認したり、体幹トレーニングの効果を実感したりと、自粛期間中に行ってきたトレーニングに手ごたえを感じながらも、口から発するのは「ヤバいっす、ヤバいっす。ほんまに体力がヤバい・・・」。想定以上の体力の低下に上山選手自身も驚きを隠せませんでした。
2か月ぶりに練習ができたことで、ようやく1年後に延期となった東京パラリンピックへの一歩を踏み出しました上山選手。
まずは体力回復を目指します!
上山友裕選手 インタビュー
Q.70m打つのはいつ以来?
2か月ですね。
Q.2か月ぶりに70mの距離を打っての感想は?
体力激減!初めの数本打った時点で。家のガレージで練習していたから、今日120本くらい打ったんですけど、それくらいは大丈夫だろうという自信はあったんですよね。でも家で2m位の近い距離で打つ120本と、ここで70mの距離をしっかりとって打つ120本とは違うなと。(矢を回収する)往復の体力もあると思うんですけど、それ以上に的を狙ってしっかり考えてやっていると事で、余計に体力を使ったんじゃないかな。
Q.元に戻すには何が必要?
しっかりと70mの距離を打つ練習の数をこなす、あとそこで無理に数をこなしてフォームが崩れたらだめなので、計画的に数をこなすというのが一つと。あと目標を立てないといけないので、海外の遠征が全部なくなるはずなんですよね、このままいくと。10月の埼玉と大阪の大会に照準を合わせて、3カ月4カ月かけてどう持っていくか。感覚的には思ったより落ちてはいなかったので。あとは体力を戻して、そこでフォームを崩さずに持っていければ、今までの僕の状態以上になっているとはずなので。計画を立ててやっていきたいと思います。
ファンにメッセージ
今日、僕の練習が無事に再開できました。来年に1年延びたパラリンピックですけど、それまでしっかりと調整して頑張っていこうと思いますので、東京パラリンピックが開催されたときには皆さん足を運んでいただいて応援に来てください。よろしくお願いします!
上山友裕 Ueyama Tomohiro プロフィール
☆三菱電機所属
☆1987年8月28日(32歳)
☆大阪府東大阪出身
☆ニックネームは東大阪のケンタウロス
☆東京2020パラリンピック内定
☆パラアーチェリー リカーブ男子70m日本記録(652点)
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