週刊ひがしおおさかさんの提供記事です。
2019ワールドカップ仕様にリニューアルした東大阪花園ラグビー場のこけら落としのオープニングマッチ、
ジャイエミー・ジョセフ率いる日本代表対世界選抜のマッチリポートです。

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ラグビーワールドカップまであと329日となった10月26日(金)、
東大阪市花園ラグビー場でリニューアル後初のゲームが行われました。

来る2019年のラグビーワールドカップ日本大会に向けて照明設備が新設され、
19:00 キックオフで始まった日本代表vs世界選抜は花園史上初のナイター
スタンドは16,846人の大観衆で熱気に包まれました。

ライトで照らされる花園。会場には桜のジャージを身にまとったファンが押し寄せた!

強靭なフィジカルとスキルをもつ世界選抜を相手に日本代表は28-31と惜敗しましたが、
集中力を切らさずに後半で追い上げ大健闘しました。
花園で、TMOが見られるなんて!ナイター設備も想像以上に明るい。

小雨が降るなか、世界選抜のボールでキックオフ。
序盤から圧倒的な力差を見せてきたのは世界選抜でした。
10月24日に発表されたばかりの言わば「寄せ集め」チームなのですが、集まったのは世界級の選手たち。
ニュージーランド代表キャップ103のマア・ノヌーなど、ビッグネームがずらり。


先制したのは世界選抜でした。
オフロードやバックフリップなど巧みなパスとコンビネーションでボールを回し、前半10分世界選抜10クロニエが先制トライを決めます。


さらに15分にも1本取られ、日本代表は0-12と離されます。
相手にチャンスが回ると阻止することができないものの、「今日は(相手の出方を)待たずにこちらから仕掛けることができた」と話すのはキャプテンのリーチ・マイケル選手。自分たちのチャンスを見逃すことはありません。


前半21分には10田村のキックパスをゴール10m前で11福岡がキャッチすると、ディフェンスをかわしてトライします。
トライへ向かう福岡。今日MOMをあげるとすればこの選手。

その後は世界選抜の圧倒的なスキルとフィジカルを前に、みるみる差をつけられる日本代表。
2トライを奪われ7-24で前半が終了します。


後半開始直後にも1本奪われ、以前の日本代表なら負けムードが漂っていたところ。
しかし、世界選抜は疲れを見せ始め、後半6分12ラファエレのインターセプトトライを機に日本代表は沈黙を打ち破ります。
かっこEー!!ラファエレのインターセプト。

ジェイミー・セフ日本代表ヘッドコーチは「後半は勝った試合だった。」と言い切ります。
以前のように、差が開いたら負けムードが漂う日本代表ではなく、盛り返せる日本代表。そこからは快進撃へと変わっていきます。


20分にはラインアウトからアタックを仕掛け、フェーズを重ねて前へ。
じわじわとゴールラインへ近づき、最後は14レメキがトライをあげます。
さらに33分には24中村がトライをあげ、気づけば28-31と3点差に。
女性人気が高い中村。このままトライへ。

ここまで来たら逆転…とボルテージが上がる会場。
ラストワンプレーで相手陣22m内に迫りますが、今日の課題でもあったディシプリンの甘さが最後に出てしまいます。
攻めてゴールラインに近づくも、ノックオンで試合が終了。


「昨年に比べるとはるかに成長している。しかし課題は2つある。規律を守ること、そしてセットプレーの修正。
プレッシャーをかけられたスクラムもあったので、時間をかけて修正していく必要がある」
とジョセフHCは振り返ります。
速い球出しがBKにチャンスを与え、得点に繋げられた。」とジョセフHC。しかし「今日の試合は10点中6点」と厳しい評価も。

宮崎での合宿明けの1戦めを新しくなった花園で迎え、確実に強くなったことを証明した日本代表。
結果は残念でしたが、こけら落としにふさわしいゲームとなりました。
ノーサイド。日本代表vs世界選抜が、花園の新たな1ページとなった瞬間。


さあ、次の花園で行われるゲームは10月28日(日)・11月3日(土)の関西大学ラグビーAリーグ。
そしてお待たせしました!11月4日(日)は近鉄ライナーズvsNTTドコモレッドハリケーンズの大阪ダービー。
今回の世界選抜戦に参加できなかった人は、この日が狙い目。
週ひがはもちろんライナーズの応援に駆けつけます。日本代表以上に、アツい戦いが待っている!Don’t miss it!


【週ひがピックアップ選手の試合後インタビュー】
試合後ミックスゾーンでのインタビュー。近畿大学出身のプロップ、山本幸輝選手にお話を伺いました。


ー大学時代から試合をしていた花園がリニューアル。グラウンドに立ち、何を感じましたか?
まず芝の状態もとても良くて、ナイター設備も思った以上に明るくプレーしやすかったです。
スタンドも増えて雰囲気がガラッと変わっていましたが、花園に帰ってきて懐かしいという気持ちです。
新しいところと変わらないところ、改めて花園は良いグラウンドだと思いました。

ー今日は、後半20分を過ぎた頃からの出場でした。ご自身の手応えは。
スクラムでプレッシャーをかけたかったですが、逆にかけられてしまうことがありました。
反面、普段のトップリーグではしないようなプレーができたり、タックルなど良い面もあったので、次につなげられると思います。


text by 野口美保(週刊ひがしおおさか)
[週刊ひがしおおさか プロフィール]
東大阪の地域情報サイト・週刊ひがしおおさか。 
地域のグルメやイベント情報を日々アップしていますが、特に力を入れているのはラグビー。
花園に拠点をもつラグビーチーム「近鉄ライナーズ」のことならおまかせ!
全試合情報とマッチレポートを熱く、詳しくお伝えします。

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