1月26日 ノエビアスタジアム神戸 神戸製鋼OB 24-10 新日鐵釜石OB


遠目に見ると古豪の両チーム、強者たちの対戦ですが…

7連覇から四半世紀、こんなふうになりました。

林! 大八木! 森! 石山! 「みんなこんなふうになってしまいました」

今月17日に阪神・淡路大震災から25年を迎えた神戸。岩手・釜石市も東日本大震災で被災し、今年3月で9年を迎えます。ともに日本選手権7連覇を果たしたチームのOBたちが震災の教訓を風化させない目的で神戸に集結。レジェンドマッチを開催しました。

釜石はプロップ・石山次郎氏(62)、ロック、桜庭吉彦氏(53)、SH坂下功正氏(60)らが、神鋼は林敏之氏(59)と大八木淳史氏(58)のロックコンビ、SO藪木宏之氏(53)らと、ともに黄金期を支えたメンバーが出場。

試合前、両チームが入り混じり記念撮影を行うと神鋼OB大八木氏が「釜石酒臭い!」と先制パンチ。そして、釜石OBで現日本ラグビー協会の森重隆会長(68)がファンに挨拶。

赤のジャージはホームの神戸製鋼、紺はアウェイの新日鉄釜石、中央で立っているのが森会長


森重隆(釜石OB) 日本ラグビー協会会長
「今から釜石7連覇OB、神戸製鋼7連覇OBの試合がありますけども、現役の時のプレーはまったく期待しないで頂きたいと思います。みんな、こんな風になってしまいました(会場笑)」

スターティングメンバーは50~60代が中心、足がもつれ、息が上がりながらもみんな懸命に楕円球を追います。
10分ハーフの前半は平均年齢がやや若い神鋼OBが優勢。
前半4分には大八木氏の突破からボールをつなぎ、ナンバー8の杉本慎治氏(55)が先制トライ。
さらにその3分後にはフルバックの綾城高志氏(55)が独走トライを決め、追加点。






スケジュールの都合でハーフタイムが無くなり、息も絶え絶えで突入した後半。両チームほぼ総入れ替えとなります。勢いが出てきた釜石はウィング泉秀仁氏(56)が1トライを返しますが反撃もここまで。
ファンの声援に応え、白熱したレジェンドマッチは24-10で神戸製鋼OBが勝利しました。




試合後、両チームのキャプテンがあいさつを行いました。

釜石OB 坂下功正キャプテン


「神戸は阪神・淡路大震災から25年。釜石も東北大震災、今度の3月が来ますと9年になります。神戸の皆さんも我々釜石の市民も大きな胸の悲しみを背負ってですね、今日まで頑張ってきたと思います。まだ我らOBチームの中には仮設の住宅から通っている人間もおります。そうした中、やはり震災というものを絶対忘れない。そして皆さんに元気を与えるために、我々はラグビーしかできません」

神鋼OB 林敏之キャプテン


「今日試合をやらせて頂いた新日鐵釜石さんは、同じ鉄の会社、そして震災にもあったということもありますし、我々神戸製鋼が目指したチームですね。「なんとか釜石に勝ちたい!」もう本当に青春そのものでした。そんな中で一緒にラグビー部を作ってきたメンバーとこうして釜石さんと試合できること本当に嬉しく思います。亡くなってしまった平尾(誠二)さんはじめOBのみんなもこの試合を喜んでいることだと思います。ラグビーワールドカップで盛り上がりました。この盛り上がりを本当に続けていく為にも後輩たち、神戸製鋼コベルコスティーラーズ、我々の思いを引き継いでですね頑張ってくれることだと思います。これからもよろしくご声援のほどお願いいたします。今日は釜石のみなさん、そして(スタンドの)みなさん、OBもみんな、どうもありがとうございました!」

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