【FC大阪】コロナに負けるな!活動休止の今だからできること vol.1

JFLリーグ開幕予定だった3月15日から1ヶ月。
コロナウイルス感染拡大防止のために、JFLも他のスポーツと同じく、いつ開幕ができるのかわからない状況が続いています。

現在、無期限の活動休止としているFC大阪の状況について、塚原真也監督と平野将弘ヘッドコーチが、テレビ会議アプリを使っての取材に応じてくれました。



3月28日からチーム活動を自粛していたFC大阪は、4月7日の緊急事態宣言を受け、トレーニングなどのチーム活動を無期限で休止することを発表。選手・スタッフの不要不急の外出を原則禁止し、選手は自宅での自主トレーニングをすることとしました。

テレビ会議アプリを通して取材を受けていただいた塚原真也監督


今シーズンからチームを指揮する塚原監督は、開幕予定からの日程変更が続いた日々を、「一番苦しかったのはあと2週間で開幕というところで延期が決まり、また2週間後に開幕するという状態が一番苦しかった。選手は開幕に向けてコンディションを作るが、それが無くなるというのがキツかったです。逆に今はしばらく開幕はないと言われているので、あの時に比べてれば自分はボジティブに感じているし、選手もリラックスできているのではないかな」と振り返りました。また、「サッカーをしたいという気持ちはあるが、このコロナウイルスが落ち着かないとサッカーはできない。今は自分も含めて、選手本人、家族が感染しないようにすることが一番大事」と、今の心境を答えてくれました。

ビデオ会議アプリでの在宅トレーニング!

緊急事態宣言の発表から無期限の活動休止となったことで、選手が集まって練習することができなくなり、ボールを使った練習や、選手への直接の指導ができなくなったFC大阪ですが、トレーニングにデジタルテクノロジーを導入することで、この困難を乗り越えようとしています。


トレーナーの動きを見ながら自宅でのトレーニングが可能に


在宅トレーニングにおいて、テレビ会議アプリ・ZOOMを導入して、選手一同が同時にトレーニングできる環境を作りました。画面を通してトレーナーが直接指導できたり、また画面上でお互いの顔をみながら、コミュニケーションを取れることで、自宅でのトレーニングをしながら仲間を感じられることがメリットとなっています。

また、普段であれば、全体トレーニング終わりに一人、二人の選手を捕まえて会話をするくらいだったのが、この自粛期間中にテレビ電話を使って、監督・コーチ・選手の3者でミーティングする時間を作ることができると、塚原監督はポジティブに捉えていました。

デジタル分析ツールの導入

さらに、FC大阪では今シーズンから「Hudl(ハドル)」という分析ソフトを導入して、これまでではできなかったより細かい分析を基にしたトレーニングを取り入れることになりました。
JリーグではJ1ヴィセル神戸や清水エスパルスなどの強豪チームで導入されているこのツールを、今シーズンからFC大阪のヘッドコーチに就任した平野将弘コーチが、自身のウェールズなどの海外サッカークラブでの指導経験の中から必要性をクラブに提案、二つ返事で導入することが決まったということです。

このHudl(ハドル)は、アメフト、サッカー、バスケットボールなど数多くのスポーツで使用されているデジタルツールで、試合映像をAIで分析し、数値化することができ、主に海外のクラブで使用されている最先端の分析ソフトです。

海外クラブでの指導経験が豊富な平野将弘ヘッドコーチ


90分の試合を通して、起こったプレー、アクションを全て記憶して、正しくフィードバックすることは非常に困難で、これまでは試合映像を一つ一つ、監督やコーチが自ら編集して分析することが当たり前でした。ところが、このHudl(ハドル)を導入することによって、映像をAIで分析して、数値化。さらに映像をシーンごとに抽出し、クリップを作ることが自動でできるようになりました。
例えばシュートで言えば、枠内シュート数、ポストに当たったシュート数、ブロックされたシュート数、どの位置からのシュートが多いのか、また特定の選手のプレーをピックアップするなど、これまで多くの時間を費やしていた分析のための映像編集の時間を大幅に削減できることになりました。

平野コーチは、この弾き出された数値・データをもって選手にフィードバックすることで、より説得力が生まれると言います。そして、切り出されたクリップはPCやタブレットですぐに見せることができるため、例えば、そのシーンでは相手のプレッシャーを感じていたという選手とのミーティングの中で、映像を見せながら、選手の主観と、外から見た客観的な状況のギャップを埋めることができることが大きなメリットだと塚原監督は考えています。

開幕に向けて、トレーニングマッチからこのソフトを使った分析を行なってきたというFC大阪。
活動休止のこの期間にできることを考え、デジタルテクノロジー使ったチーム作りを行うことで、来たる開幕に向けての準備を淡々と進めています。

2020年のFC大阪の取り組み vol.2 に続く

塚原真也 Tsukahara Shinya 監督

生年月日 1985年4月2日
出身地 京都府
所有ライセンス JFA公認A級ライセンス

◆指導歴
2009年~2011年 アミティエSC京都 スクールコーチ

2012年~2013年5月 アミティエSC京都 トップチームコーチ

2013年5月~2015年 アミティエSC京都  トップチーム監督

2016年~2019年 ヴィッセル神戸 スクールコーチ

2019年 ヴィッセル神戸 U15SS-UMDS コーチ

2020年~ FC大阪 監督


平野将弘 Hirano Masahiro ヘッドコーチ

生年月日 1996年5月12日
出身地 栃木県
所属ライセンス
UEFA Bライセンス / JFA C級ライセンス / FAW C級ライセンス / FA レベル2ライセンス / FA レベル1ライセンス / FAW First Aid in Football Awareness / FAW Safeguarding Award

学歴
15歳でイングランドに留学。サウスウェールズ大学のサッカーコーチング科を主席で卒業。

◆指導歴
2017年3月~2017年8月 ウェールズ代表U-13 アナリスト

2017年9月~2018年6月 Merthyr Town FC(ENG) トップチーム&U-19 パフォーマンスアナリスト

2017年11月~2019年6月 カーディフシティFC(ENG) パフォーマンスアナリスト
2017/11~2018/08:アカデミーコーチ分析担当
2018/09~2018/10:U-23分析担当
2018/11~2019/06:トップチーム トレンド分析担当

2018年9月~2018年12月 サウスウェールズ大学 Elite Squad パフォーマンスアナリスト

2018年12月~2019年6月 カーディフシティFC 女子トップチーム(ENG) アシスタントコーチ(分析担当)


※年月が被っている期間は並行して活動