25日、Jチーム活動休止が続いていたJ1ヴィッセル神戸は、関西3府県の緊急事態宣言解除に伴い、およそ2カ月ぶりの練習を再開しました。
チームを4つのグループに分け、練習時間と使用グラウンドを分けて実施される練習ですが、いぶきの森の練習場の駐車場でドライブスルー検温と体調確認を行なってから施設に入場、クラブハウスの利用は禁止。飲み物の共有NG、挨拶のハグや握手の禁止。練習中は選手間を2m程度保ち続け、競り合いやタックルを禁止するという選手・スタッフの接触を極力減らすように徹底した感染症予防対策をしての練習再開となりました。
チームを率いるトルステン・フィンク監督はオンラインでの取材に応え、「再開できて嬉しいですし、選手たちも嬉しく思っています。今日はみんなの健康を最優先にして、ルールを守っての再開だったので、いい練習ができたと思います。」と再開の喜びをコメントしました。
また、コロナウイルス感染で入院の時期があった酒井高徳選手に関してフィンク監督は、「他のメンバーと同じくらいのフィットネスでやりましたし、問題なく練習に参加できていました。」と説明。心配されたコロナウイルス感染の影響はないと断言。
およそ1カ月後の再開を目指すJリーグに関して、無観客試合の可能性も含めながら「再開したとしてもサポーターたちがスタジアムに来れない状況になるかもしれないですが、家で見ている人たちを魅了できるサッカーをしたいと思います。」と誓いました。
トルステン・フィンク監督 インタビュー
(チーム練習を)再開できて嬉しいです、選手たちも嬉しく思っています。今日はいい練習ができましたし、今日はみんなの健康を最優先にして、ルールを守っての再開だったので、いい練習ができたと思いますし、慎重に進まないといけないですけど、この調子で進みたいと思います。
選手たちに関しては、みんなボールで練習できることをとても喜んでいましたし、今の状況を見ると長い休憩状態になっていたんですけど、国もだんだん前に進んでいますし。我々もまずは小さなグループ練習から始めていますが、これを終えて何週間後かに一緒に全体練習ができることを願っています。
Q.選手にはどのような声をかけた?
まずはみんなに挨拶して、こうして集合できることが嬉しいと伝えました。そして今日の練習プランだったり、今週の練習スケジュールと内容を伝えたり、サッカーチームなので大事なのはチームとしてボールを使っての練習というのが再開できて嬉しいことですし。選手たちは各自で何週間何カ月も自宅でトレーニングしていましたし、ランニングなどもしていたと思うので、フィットネスに関してはいい状態ではあるんですが、今週のトレーニングプログラムと、強化の栗原さんと喋って、選手のソーシャルディスタンスの大事さとか、いろいろとこのクラブにもあったことによって、今後も気をつけないといけないと伝えましたし。ただ監督として伝えたかったのは、みんなに会えて嬉しいということと、今後の練習プログラムです。
Q.リーグの再開がまでの1カ月という準備期間について?
大事なのはみんな同じ状況であることだと思います。他のチームがこの時点でスタートできないとかとなるとアドバンテージが、今日からできるチームとか、以前からできたチームになってしまうと思うので。各チームに同じ準備する時間を与えることが大事だと思います。
今日からスタートすれば7月の頭に向けて5週間はあるので。我々としては選手たちがコンディションを整える期間としては大丈夫だと思います。リーグであったりカップ戦であったり、この期間を使えばしっかりと準備はできると思います。
Q.酒井高徳選手は参加したか?
酒井高徳選手は他のメンバーと同じくらいのフィットネスでやりましたし、問題なく練習に参加できていました。
Q.5週間の練習期間でどのあたりを注意して行うのか?
日本のチームというかクラブは暑さでサッカーをすることには慣れていると思いますし、全チーム同じ状況なので、誰かにディスアドバンテージがあるわけでもないと思うので。大事になるのは試合数が多くなると思うので、1週間に3試合とかになると、選手たちの疲労や回復も考えないといけなくなるので、それに合わせての練習プランと、練習を長くしすぎないとか、短い中でどれだけいい練習をできて、選手たちにリカバリーの時間を与えることによって、試合なども上手くこなせると思うので。そこまで暑さ対策というよりかは、マッチプランに合わせて、暑さ対策は2番目の対策になるのではないかと思います。
Q.サポーターにどんなプレーを見せたいか?
基本としてはチームとしてのプレースタイルはポゼッションサッカーであって、その形は作り上げているので。我々ヴィッセル神戸はポゼッションサッカーをしてサポーターを魅了するサッカーをしたいと思います。
再開したとしてもサポーターたちがスタジアムに来れない状況になるかもしれないですが、家で見ている人たちを魅了できるサッカーをしたいと思います。それを言っても我々は完璧ではないと思いますし、この期間を使って、守備の面でまだ上達できるところもありますし、セットプレーもバリエーションを増やせると思うので、そういうことも意識してやりたい。
もう一つ変わってくるのかもしれませんが、今年のリーグは降格するチームがないとなれば、普段は下位の順位が低いチームのプレーが、落ちたくないからの攻め方や引き方があると思うので、そういう状況がないとなると、各チームもプレースタイルが変わってくると思うので。合わせる面としたらそこが違うのかなという印象です。
最後に、ここから大事になるのは医学のエキスパートたちのアドバイスを聞いての準備をして各選手スタッフもルールを守って、リーグもちゃんとしたシステムを作り上げて、みんなが安全な環境でサッカーができるように準備をしてもらいたいですし、我々もJリーグの中で、お手本になるようなクラブに成りたいと思っていますので、、そういう心がけで我々は仕事をするので今後もよろしくお願いします。
ヴィッセル神戸に関するその他の記事はこちら!
LIVE配信
関連記事
おすすめ記事
- 第523回 2024年11月23日放送
- 【アーチェリー】 パリ五輪代表 野田紗月(24=ミキハウス)
〜日本のエースアーチャーが見据える未来〜