チーム練習が再開し、3週間が経過したセレッソ大阪。
練習後のオンラインでの取材に答えたロティーナ監督は、週末に行われたトレーニングマッチについて、「ほとんどの選手が60分プレーすることができましたし、ゲームに適応するプロセスを踏むことができました。試合はすごく有用な試合だった。フィジカル部分でも適応していくというプロセスだけではなく、今よくできていること、できていないことを教えてくれてくれる試合でした。」と、再開後初となる対外試合での実戦に手応えを感じていました。
そして、前日に発表されたJリーグ再開の日程について、「とても厳しいカレンダーになっている」と答え、過密日程のシーズンにおいて、ケガ人が出ても例年なら2、3試合を失うだけだったのが、今年は5、6試合を失う可能性があるため、ケガのリスク管理が重要になると今シーズンの戦い方について答えました。
DF片山瑛一選手は、3週間の練習でコンディションは仕上がっていると感じていて、昨年からロティーナ監督から求められている隙のない守備を高めるためにビデオで共有するなどして、プラスアルファができていると手応えを感じていました。
ルーキーのDF田平起也(たびら・たつや)選手は、「ルーキーイヤーで気合が入っていたんですけど、どうしようもないとすぐに切り替えてポジティブに捉えてこの期間をうまく使おうという考えになった」と、自粛期間を有意義に使うことができたと話しました。
そして過密日程となるプロ1年目のシーズンに向けて、「試合が多い分、チャンスが回ってくると思うので、いつででも試合に出ても良いように準備はしていきたいと思います」とポジティブに捉えていました。
ロティーナ監督 インタビュー
Q.週末のトレーニングマッチを含めて、先週の統括をお願いします
先週は基本的にポジティブな週でした。ほとんどの選手が60分プレーすることができましたし、ゲームに適応するプロセスを踏むことができました。すごく有用な試合でした、フィジカル部分でも適応していくというプロセスだけではなく、今よくできていること、できていないことを教えてくれてくれる試合でした。これから毎日毎日上達するために役に立つと思います。
Q.再開試合が大阪ダービーということについて
特にファンの皆さんにとって、ダービーは美しいものであり、特別なものです。サポーターの方はスタジアムには来れないですけど、より注目して観てくれていると思います。ガンバ戦無観客でやるということは一番痛いこと、ホームでもアウェイでも一番の客さんが入るので痛いことなんです。残念ですが、実際にいなくてもみてくてれいる糸がいるということを分かった上で、プレーしていきたい。サッカー選手にとって観客はとても重要で大切なもの。無観客でのガンバ戦は残念ですが、テレビで見てくれていることを知って、プレーに入ることが重要だと思います。
Q.ドイツ、スペインでも無観客での試合が続いているが、Jリーグの観客はどのような試合になると思いますか?
やはり観客の皆さんには我々の近くにいて欲しい、スタジアムでチームを応援して楽しんでもらいたいという気持ちは変わりない。選手にとっても観客が多ければ多いほど、試されることが大きくなるので、より高いレベルに挑戦することができる。そういう意味でサッカーにとって観客は重要だと思っている。ただ、(今回の)理由は明確なので、今の状況に適応していくことが必要です。
Q.練習試合でのゲーム体力、試合感について
60分のプレーだったんですけど、疲れた状態で試合を終えた選手も多かったですが、それは当然のことだと思います。先週それをしたことで今週はより良い状態になっています。今週末に90分間プレーして、来週はより良い状態になることを目指しています。可能な限り良い状態に持っていくが100%というのは簡単ではない。可能な限り高いレベルでて戦える状態でリーグの初戦を迎えることが大事です。
Q.過密日程を乗り越えるために重要なことは?
日程的にも、さらに最初にライバルたちが揃っていて、とても厳しいカレンダーになっていると思っている。リーグ戦を戦っていくのは、いつもプレーする選手は14、15人になっていくんですけど、今週は週の半ばに試合が多いので、おそらく18、20人の選手が継続的にプレーしていくことになる。それに過密日程が続くとけが人も増える。ケガのリスクを減らすこと、回復を早くするということは、例年なら2、3試合を失うことだったのが、この過密日程だと同じケガでも5、6試合を失うことになる。それは試合が立て込んでいるから。1ヶ月の怪我をしたら例年だったら3、4試合失うところが、5、6試合を失うことになる。一つの怪我がダメージになる。その違いはすごく大きいと思います。
片山瑛一選手 インタビュー
Q.3週間経ってのコンディションは?
高い強度をこなせるようになりましたし、高い強度を長い時間できるような体になってきたと思います。
Q.練習は普段通りに戻っている?
普段通り接触プレーもバチバチやっていますし、だんだんと戻ってきたかなと思います。
Q.発表された日程の印象は?
再開してすぐ連戦が続きますし、日程的には厳しい状況ですけど、その分、チーム力だったり、選手層だったり、ベストなコンディションを作れるチームが上に上がっていけると思うので。その辺をみんなで意識して高め合っていきたいなと思います。
Q.自粛期間中の過ごし方は?
トレーニングも限られてはいましたけど、まずは健康を一番に考えて、しっかりと自分の中で体調管理だったりにこだわることをして。状況が落ち着いて再開するとなった時にベストな状況に早く戻せるように意識して日々やっていました。
Q.練習試合で、久々の実戦での収穫・課題は?
収穫はトレーニングで積み重ねてきたところだったり、昨年から継続してやっているベースの部分は、より選手同士が理解しあるようになてきたなと思います。まだまだ暑さに体が順応していない部分があるので、そういったところは、まだ時間があるので高めていけたら良いなと思います。
Q.守備の連携について
日々のトレーニングでそこを意識してやっている部分というところと、反復練習でいままで当たり前にできていたところも、練習後にディフェンスメンバーだけ集まってやっていたりとか。再確認できる機会もあるので、より強固になってやっていけるのではと思っています。
Q.監督の要求は、去年と比べていかがですか?
レベルは去年から高いところで隙のない守備だったり、攻撃もそうですけど、より再現回数とか、一つのプレーでもできていないところがあればビデオで共有したりとかやっているので。去年着手できなかったところも今年に入って触れてきているので、去年よりプラスアルファできてきているかと思います。
田平起也選手 インタビュー
Q.練習再開して3週間経っての今のコンディションは?
だいぶ良くなってきています。
Q.実践をしてみての状況は?
久々にゲームをやってみて、コロナの自粛前に比べてだいぶ良くなっています。成長を感じています。
Q.ブランクがあったけど成長を感じた?
体力的なキツさはあったんですけど、判断の部分だったり、戦術的な部分では前よりは成長していると感じています。
Q.自粛中も戦術やビデオなどに取り組んだ?
いろんなことに取り組んで、いろんな考え方をできるようになりましたし、うまく自粛を使えたかなと思います。
Q.再開後の日程の印象は?
シンプルで過密日程になっているなと感じました。
Q.ルーキーとして今シーズンへの思いは?
ルーキーとして自分として気合が入っていたんですけど、どうしようもないとすぐに切り替えてポジティブに捉えて、この期間をうまく使おうという考えになったので、そこは問題なくできました。
Q.J1、J3、ルヴァン杯と毎週のように試合が組み込まれていますが?
試合が多い分、チャンスが回ってくると思うので、いつででも試合に出ても良いように準備はしていきたいと思いますし。練習からのアピールの積み重ねだと思うので、練習からしっかりとしのぎを削ってやっていきたいです。
Q.自粛期間中のサッカー以外の時間の取り組みは?
自粛期間で1ヶ月以上オフが続くので、下半身の部分は気にせずに鍛えられると考えていたので、下半身のトレーニングを多めに増やしました。長い期間で自分を見直す時間が多く使えたかなと思います。
Q.サッカー以外の過ごし方は?
中断前と変わらずに読書を続けていましたし、2日に1冊ペースくらいは続きました。
かなり読んで、いろんな考え方はできるようにできましたし、インプットとアウトプットをセットでやっていたので、いろんな情報を入れられたかなと思います。キングコングの西野亮広さんの本は4冊とも面白かったです。
Q.西野さんの本のどういうところが印象に残った?
サッカーに活きるというか、経営とか広告とかマーケティングの話なので、サッカーと離れているんですけど、そういう部分をノートに書いたりして、今後活きるだろうと考えて読みました。
喋ると話が長くなってくるので、これ以上はごめんなさい。
Q.後輩たちも公式戦がなくなってしまったが、何かされましたか?
神戸弘陵学園高等学校の新1年生にはビデオメッセージを送らせてもらいましたし、個人的に連絡をとっている選手もいました。
Q.後輩たちにはどんなことを伝えた?
僕自身はインターハイでそこまで活躍していなかったので、リーグ戦だったり、日頃の練習が大事やぞって伝えました。
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