【あすリートPlus】高校サッカーがあったから今がある!青春かけ一戦に挑む!
〜高校サッカー100大会の歴史が紡ぐ新たな1ページ〜

2022年11月08日 / サッカー

高校サッカー【冬の選手権】が迎える新たな幕明け

101回大会の幕が開ける

高校サッカー【冬の選手権】は、ことし101回目という新たな幕明けを迎えます。大正7年、「第1回日本フートボール大会」が大阪・豊中市で開催されてからというもの、高校サッカー発祥の地であり、激戦区でもある大阪では、数々の青春劇が繰り広げられてきました。

第52回大会では、大阪代表の北陽高校が初出場にして、高校日本一に輝いたこともありました。しかし、これを最後に大阪勢は、全国制覇から遠ざかることとなります。

月日は流れ、やがて日本一の座は悲願となり、全国大会への切符をかけた大阪大会は、さらなる熱を帯びます。

88回の大阪大会決勝では、関大一高と金光大阪が互いの意地を見せ、壮絶な一戦に。試合序盤から互いに譲らず、試合は延長戦を迎えます。決着がついたのは延長後半。関大一高が激闘を制し、3対2で10年ぶりの大阪代表へと輝きました。

熱戦の軌跡を幾重に重ね迎えた、記念すべき第100回大会。大阪代表・大阪産業大附属が快進撃を魅せます。準々決勝で、J内定スター揃いの興國相手に逆転勝利!

続く準決勝でも、この年のインターハイ大阪チャンピオン・阪南大高相手に勢いは止まらず、勝利確定かと思われた後半43分、阪南大高が土壇場で同点ゴールを決め、延長戦に突入。

試合は振り出しに戻り、産大附属は惜敗します。緑のユニフォームの勇姿は、多くのサッカーファンの心に刻まれました。

大会得点王からプロ入団も苦闘… 挫折支えた【最後は人間性】

鈴木章斗選手(阪南大高ー湘南ベルマーレ)

ドラマティックな展開でファンを魅せた第100回大会に、大阪代表として出場し、大会得点王に輝いた鈴木章斗(すずき・あきと)選手(阪南大高出身)。

鈴木選手は、ことし4月、J1の湘南ベルマーレに入団。満を持して、プロとしての道を歩みだした1年目でしたが、出場はわずか2試合。新天地で持ち味の決定力を発揮できぬまま、シーズンが終了してしまいました。

(鈴木選手)「挫折しかなかったですね。プレースピードも体も全然ついていけてないし、もっと技術を上げていかなあかんのかなというのは、毎日思わされます」

それでも、ひたむきにボールを追いかける鈴木選手。不屈の向上心には、母校・阪南高校で培われた精神力が大きくかかわっていました。

(鈴木選手)「最初は他人のせいにすることが多かったんですけど、阪南大高のスローガンである【最後は人間性】という教えが、(高校生活において)自分を一番変えたかなと思います」

3・4年後には海外に行ってレベルアップを図り、日本代表に選ばれるような実力をつけたいと話す鈴木選手。大きな志とひたむきな精神力を秘めるたくましき19歳。鈴木選手の挑戦は、まだ始まったばかりです。

若き日の悔しさ胸に…選手、監督として選手権を目指し30数年

摂津高校サッカー部 坂本博晃監督

若き日に高校サッカーに魅せられ、今もなお選手権大会を目指す先生がいます。

大阪府立摂津高校サッカー部監督の坂本博晃(さかもと・ひろあき)さんは、今から30年前に開催された第71回大阪大会に、高槻高校の選手として出場。強豪・北陽高校と対戦し、見事、全国大会への切符を手に入れました。

(坂本さん)「(当時の高槻高校は)非常にひたむきで真面目なチームだった印象で、僕もその中に入れてすごく楽しかったので、そういう中でサッカーをしてて、全国を取れたんだとういうことで、本当にうれしかったですね」

期待に胸を膨らませ、挑んだ全国大会。しかし、夢の舞台では初戦で敗退。その試合を思い出すと、今もなお、悔しい気持ちがこみ上げてくると話します。

(坂本さん)「勝ったシーンよりは負けて最後、自分でやられたということがすごく心に残っています」

若き日の悔しさを胸に、高校サッカーに携わり、はや30数年。迎えたことしの大阪大会は順調に勝ち進み、ベスト16をかけて関大一高と対戦。前半に先制点をマークされるも、白のユニフォームに身を包むイレブンと監督は一丸となり、強い気持ちで挑み続けます。

しかしながら、想いは届かず、試合終了のホイッスル。悔し涙を流す選手たちの肩をたたき、ひとりひとりの激闘をやさしく称えます。

(坂本さん)「お疲れさんということと、彼らが一番悔しいと思ってると思うので。本当に特別な大会だということが、わかってもらえたかなと思います。これが、選手権だなと思いました。(僕にとって高校サッカーは)みんなで熱い思いをして、唯一の青春ができる時間だなと思っています」

【101回大会を迎える選手たちへ】高校サッカーに青春を懸けたプロ選手たちから激励 Part1

三浦弦太選手(ガンバ大阪、大阪桐蔭高校出身)

(三浦弦太選手(ガンバ大阪))「僕自身は選手権大会の全国には出場できず、悔しい思いをしました。でも、その経験をもって、今こうしてプロとして頑張れている部分がありますし、全国大会に大阪の高校が出て優勝するのを僕も楽しみにしているので、皆さんも最後の青春を懸けて頑張ってください。応援しています」

【101回大会を迎える選手たちへ】高校サッカーに青春を懸けたプロ選手たちから激励 Part2

横山諒乃介選手(モンテディオ山形、興國高校出身)

(横山諒乃介選手(モンテディオ山形))「僕にとって高校サッカーは、勝った時も負けた時も、仲間と一緒に頑張れたので最高でした。今、高校サッカーに出ている選手の皆さんも頑張ってください」

【101回大会を迎える選手たちへ】高校サッカーに青春を懸けたプロ選手たちから激励 Part3

鈴木章斗選手(湘南ベルマーレ、阪南大高)

(鈴木章斗選手(湘南ベルマーレ))「高校サッカーは本当に自分にとって楽しい場所でもあり、1番成長できる場所だと思うので、皆さんも全員で楽しんで優勝を目指して頑張ってください」

高校サッカー選手権では、いよいよ11月12日(土)に大阪代表が決定します。この101回大会を駆け抜け、全力で戦ってきたすべての高校生たちが、新たな青春の1ページを紡ぎます。

(読売テレビ「あすリートPlus」11月6日放送)

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    【第103回高校サッカー大阪大会】準々決勝(ヤンマーフィールド)

  • 2024 11/2 (土)
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    【第103回高校サッカー大阪大会】準々決勝(J-GREEN堺)

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