5月5日黒鷲旗全日本選抜バレー女子準決勝 東レアローズ 3−1 JTマーヴェラス

今大会を最後に、JTを退団することを発表していた栗原恵選手(34歳)。
準決勝の東レ戦でスタメン出場した栗原選手は第1セット、巧みなスパイクで東レを翻弄しこのセットを奪います。
しかし、第2セットから東レのスーパールーキー石川真佑選手(18歳)が爆発。3セットを連取され、JTは逆転負けとなりました。
栗原選手はこの試合10得点を挙げましたが、あと一歩及びませんでした。
試合後、JTは栗原選手を胴上げ。栗原選手は目に涙を溜めながらチームメイト一人一人と抱擁を交わし別れを告げました。



吉原知子監督 記者会見コメント

Q、栗原恵がチームに与えた影響

A、最初は皆、テレビで見ていた人が来たというか、緊張していた感じだったんですけど、栗原もああいう性格ですので、凄く面倒見もいいですし、自分がしてきた経験とか、そんなに口数は多くはないんですけど、苦しんでいる選手がいたらさりげなく声かけたりですとか、その場をなごませる雰囲気を作ったり、彼女自身もJTに来た当初は筋肉が落ちていてコンディションを整えるのが大変だったんですけど、短い時間で良いところまでコンディションをもって来て、しっかり試合に出られるまでにしたのはさすがにベテランだなと思いました。

Q、何と声をかけた

A、栗原は本人の口から引退とは言ってないですし、頑張ってもらいたいという気持ちはあります。私が現役時代に選手同士でやっていた時と、今のように監督と選手としてとは立場は違いますが、歳を重ねてもひたむきで、何に対してもまっすぐ一生懸命取り組む姿勢が、後輩たちに対しても良い見本になる選手だったので、チームとしても栗原という存在は貴重な存在だったと思います。

栗原恵 選手 記者会見コメント



Q、東レとの準決勝を振り返って

A、連戦でみんな体とか気持ちがキツい中での試合だったんですけど、ファイナル3で負けた相手だったので勝ちたかった気持ちは一際強かったですし、最後まで勝ち残ってというのをみんな目標に持っていたので残念ですけど、苦しい時も何とかしようという声は途切れなかったですし、代わって入ってくる選手も凄く活躍してくれたり、反省ばかりじゃなくてこれからにつながる試合だったんじゃないかと思います。

Q、JTでの1年間

A、移籍を何度も経験して入って1年目というのは難しいものだというのは今までの経験上思ってはいたんですけど、JTではみんなフランクでみんなに感謝してますし、練習からストイックに追い込んでいる姿を見て、勝ちたいっていう一体感が強いチームだなと感じていました。私もチームのみんなに影響されて年齢に関係なく、リーグを通してはあまりコートに立つことはできなかったんですけど、しっかり追い込んで試合に向けて良い準備をしようっていうのはみんなから学んで最後まで貫くことはできたので、すごく良い勉強になりました。

Q、若い時と今の心境の変化

A、 若い時から日本代表を経験させてもらったり、下手くそながらコートに立たせてもらってたくさん経験を積ませてもらっていた時期はとにかく先輩たちについていくっていう気持ちと、がむしゃらにやって意地でも点数をとるっていう、気持ちだけでやっていた部分がすごく強かったんですけど、年齢を重ねて客観的に見られるようになってきて、試合の流れだったりとか、みんなの表情を見て今どうなっているかとか、自分が出ていても出ていなくてもそういう部分を感じながら意識しながら、本当に細かい事ですけど、話すときはみんなの目を見て、すこしでもチームを落ち着かせることができればそれもひとつの役割だと思っていました。



Q、胴上げされて

最後は胴上げしてくれるとは思っていなかったので、ビックリしたんですけど、振り返ってみんなの顔を見た時に本当にかわいくて、本当に大好きな後輩たちなので・・・(涙ぐむ)
みんなと1年間頑張れて良かったな・・・それだけです。

Q、 JT退団発表時に前向きな退団と捉えて欲しいと、その意味は?

A、 退団を決める前に吉原監督と長い面談をさせてもらって「まだもったいないんじゃないか」とかありがたい言葉を頂いた中での、それでも自分はこれから先をどうしていくか考えた上での前向きな決断として、とりあえず退団という発表をさせてもらったので、そんなに深い意味はないんですけど、決してマイナスに捉えて欲しくないなっていう思いで、そういうコメントを出させてもらいました。
今後についてはまず退団とういう発表だけさせてもらったので改めてお話させてもらえればと思います。

栗原 恵
1984年7月31日生まれ。広島県江田島市出身。
187センチの長身から繰り出すスパイクを武器に、山口・三田尻女子高(現誠英高)在学中の01年に日本代表に選ばれ、
アテネ五輪に出場。華麗な容姿から「プリンセス・メグ」の愛称で人気を集めました。
03年にVリーグのNECに入団し、パイオニア、ロシアのクラブ、岡山、日立を経て昨年からJTに所属。10年世界選手権で日本代表の銅メダル獲得に貢献しました。




取材:青木芳人ディレクター

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