1月26日、女子マラソン 東京オリンピック代表「最後の1枠」をかけた代表選考レース「大阪国際女子マラソン」が行われました。ダイハツ所属の松田瑞生選手が派遣設定記録2時間22分22秒を大きく上回る2時間21分47秒で優勝!東京オリンピック代表へ大きく前進しました。残る選考レースは3月に行われる「名古屋ウィメンズマラソン」のみ。このレースで、松田選手の記録を超える選手が現れなければ松田選手が東京オリンピック代表に内定します。
代表争いは序盤からハイペース
代表争いの注目は以下の3選手。
松田 瑞生(ダイハツ) 2018大阪国際女子マラソン 初マラソン初優勝
小原 怜(天満屋) MGC3位 大会前残り1枠の最有力候補
福士加代子(ワコール) オリンピック5大会連続出場を目指すレジェンド
レースは序盤からハイペースな展開になります。
ペースメーカーを務めるハーフマラソン日本記録保持者・新谷仁美を追い抜くかというような走りでレースを引っ張ったのは松田瑞生でした。
小原・福士はその集団の後方で冷静に走ります。
15kmを過ぎても先頭集団は設定記録を50秒近く上回るペースでレースは中盤へ。
レース中盤、まさかの展開に
17km手前、昨年のMGC3位だった小原が先頭集団から離されます。
アキレス腱を痛めたり風邪をひいたりして十分な練習が積めなかったという小原、代表選考から脱落します。
続く20km手前、さらに福士加代子が先頭集団から遅れをとると…
23km付近で「ごめん!やめるわ!」とまさかの一言。25km付近で途中棄権しました。
この理由について、「最初の出だしもよくて、すげえいいペース!このままいったら最高だよ!と思ったんですけど、まだ自分の体が20kmまでしかスピードがもたなかった。」と説明。
トップを快走する松田の走りについては、「まぁ瑞生ちゃんの走りはよかったですね。めちゃくちゃかっこかった!」と絶賛。福士は3月に行われる名古屋ウィメンズに向けてもう1度調整する見込みです。
松田瑞生 設定記録を上回るペースで独走!
日本人は松田1人に。30kmを過ぎても設定記録を上回るペースで快調な走りを続けます。
31kmすぎに独走態勢に入ると、37km付近では沿道から母・明美さんの声援が!
実は松田選手、母・明美さんと「勝利を確信したらガッツポーズを送ったるわ!」と約束をしていたとのこと。
その約束通り、母を確認すると笑顔で小さくガッツポーズを見せました。
勝利を確信した松田、あとはタイムとの戦いに。
松田瑞生 派遣設定記録を突破し優勝!
独走でフィニッシュ地点のヤンマースタジアム長居に戻ってきた松田瑞生。
フィニッシュテープの奥では山中監督と母・明美さんが待ち受けます。
気になるフィニッシュタイムは日本歴代6位の2時間21分47秒!
設定記録を大きく上回り優勝した松田、フィニッシュ後には涙で山中監督と母・明美さんと抱き合い、喜びを分かち合っていました。
大阪国際女子マラソン リザルト
優勝 松田 瑞生(ダイハツ) 2時間21分47秒
13位 小原 怜(天満屋) 2時間28分12秒
途中棄権 福士加代子(ワコール)
松田瑞生インタビュー
Q.レースを振り返って
A.今回はMGCでうまいこといかず、悔しい結果になったんですけど、それがあったからこそ今回の結果につながったのかなと思います。頑張った成果がこのように結果につながって本当によかったなって思っています。
Q.タイムは?
A.自分の思っていたタイムよりはやっぱり今一つだったなと思うんですけど、最低ラインは越えられたかなと思います。
Q.きつくなってきた30km以降で支えになったものは?
A.その時には、「松田~東京五輪行こうぜ!」みたいな大阪からの声援がすごくて、「このままいけばオリンピック!オリンピック!」と思って走っていました。
Q.地元・大阪の声援が力になった?
A.応援の口が本当に悪いんですけど(笑)。でも「温かいな~!大阪!大阪選んでよかったな~!」ってめっちゃ思いました!
松田 瑞生 選手(24)プロフィール
2018年8月放送(当時23歳)
1995年5月31日生まれ 大阪府出身
大阪薫英女学院高校 ~ ダイハツ
自己ベスト 2時間21分47秒
2018大阪国際女子マラソン 初マラソン初優勝
「なにわの腹筋女王」の異名をもつ
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