オリックス宮崎キャンプ第3クール2日目。
梅の花も咲き始め、上着を脱ぎたくなるような暖かさに包まれた宮崎市のSOKKENスタジアム。

そんな良き日に球界のエース・山本由伸投手が、満を持して今キャンプ初のブルペン入り。力強い直球を中心に変化球を交えて33球を投じました。「ブルペン入りということで、力みも出てしまいました。とは言っても1回目のブルペンにしてはすごく良かった」と厳しい自己分析の中にも手応えを語りました。

キャンプ序盤から多目的グラウンドで傾斜を使った投球を行なっていたものの、11日までブルペン入りしなかった理由は「しっかり試合に合わせてやっている。徐々に試合レベルまで持っていけるように」と明かしました。

去年はシーズン、CS、日本シリーズそして東京五輪と1年間を通じてフル回転した右腕。パ・リーグMVPに輝き、沢村賞も獲得しました。野球人生で1番球数を投じた一年を振り返り、「コンディション面をすごく丁寧にやる必要がある」と体のケアの重要性を説きました。

25年振りのリーグ制覇を果たしたオリックスですが、10年連続で開幕戦を落とし、リーグワーストを更新中。投手四冠のエースに不名誉な記録ストップが託される見通しです。「去年は開幕戦負けてしまったので、その悔しさも全然忘れていない。ぜひリベンジしたい」。

今年の開幕戦は3月25日(金)の西武戦。メジャー挑戦も視野に入れる山本由伸が敵地のダイヤモンドで主役の座を奪います。