“あと4点“で逃した東京五輪の出場権。社会人アスリートとして過ごした1年
今回の主人公は、笑顔がまぶしい京都・堀場製作所のアスリート、安久詩乃(あぐうたの)選手。安久選手は中学生からアーチェリーを始め、高校時代には、当時の高校記録を更新。
大学時代は、同志社大学の女子アーチェリー部のキャプテンとしてチームを優勝に導くなど、各世代で先頭を走り続けてきました。
しかし、去年の東京オリンピックの代表選考会では本来の力を出し切れず、惜しくも落選。
東京オリンピック出場まで、あと4点が届きませんでした。
大学卒業後は堀場製作所に入社。日々、会社での業務をこなしながら社会人アスリートとして競技に打ち込みます。
環境の変化に涙した日々、その時間で得た確かな自信
チームメイトとともに練習に励んだ学生時代とは異なり、練習はいつも1人。環境の変化にとまどい、練習に身が入らない時期もありました。
(安久)「環境に慣れていかないといけないっていうのもすごい辛くて、練習も全然できずに、泣くだけ泣いて帰るみたいなときとかもあって。今はこの環境にしっかり慣れて、辛くても自分で立て直そうと思えるし、その時間があったからよかったと思います。」と当時を振り返ります。
1年前の悔しさを乗り越え掴んだ世界一の座。日本人初の快挙も“踏み台”にしていく
今年の6月パリで行われたアーチェリー・ワールドカップに出場し、日本人初優勝の快挙を達成!
そんな快挙達成後も、「自信になるところは自信にして、経験と思うところは経験にして、今回の経験を踏み台にしていきたいですね。」と冷静に振り返ります。
4点差に泣いた1年前。社会人アスリートとして更なる成長を続ける安久選手は、パリに照準を合わせています。24歳のホープが目指す先、その姿から目が離せません。
(読売テレビ「あすリート」10月22日放送)
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