夏の高校日本一をかけたインターハイが福島県で7/27〜8/3まで開催。大阪代表として興國高校と阪南大高が出場しました。
興國vs静岡学園 1回戦屈指の好カードの結末は!?
創部59年、クラブ強化20年目の節目の年に激戦区・大阪を制して悲願のインターハイ初出場となりました。
部員は286人。チームが所属する高校年代のハイレベルカテゴリ、プリンスリーグ関西1部では現在無敗の首位に立っています。
初戦の相手は静岡学園。2大会連続9回目の出場で、2011年度のインターハイでは準優勝。選手権では2度の優勝経験を持ち、高校年代最高峰のプレミアリーグウエストに所属する実力を持つチームです。
ともにテクニックが高い両チーム。1回戦屈指の好カードと呼ばれた試合はどんな試合になったのでしょうか。
興國はGK高山|久松・國岡・的羽・村田|樺山・尾形・水野|安田・芋縄・宮崎の4-3-3で戦います。
ゲームの立ち上がり、中盤での攻防が続きお互いに激しいプレッシャーをかけ合います。
そんな中、興國に大きなチャンスが。前半20分、前線からのプレスでボールを奪った興國が2年生の11安田光翔のゴールで待望の先制点。
興國にとってはこれが選手権、インターハイを通して記念すべき全国大会チーム初ゴールになりました。
興國の前半のシュートは1本。まさにワンチャンスをモノにして1点リードで折り返します。
しかし後半、強豪静岡学園も黙っていません。
後半20分に2関戸海凪がコーナーキックから点を取って追いつくと、後半24分には20堀川隼の鮮やかなミドルシュートが決まり2-1と試合をひっくり返します。
残り10分、追い詰められた興國高校。攻撃カードの9仲谷蓮斗を入れて攻撃の活性化を図ります。
すると後半アディショナルタイムに大きなチャンスが。
9仲谷蓮斗が相手と競りこぼれたボールが7芋縄叶翔のもとに。相手ゴールキーパーとは1-1の絶好機。
キーパーを交わすようにふわっと柔らかく打った左足のシュートはあと数センチでゴールとはならず。惜しくもポストに弾かれてしまいます。
その後も懸命に走りますが追いつくことはできず終了のホイッスル。
静岡学園が2-1で興國を下し2回戦進出。興國にとって初の全国インターハイでの試合は悔しい黒星となりました。
初の全国で感じたもの ぶつける先は選手権
興國高校就任2年目、六車拓也監督は試合後「立ち上がりから飲まれてしまい、自分たちがやりたいゲームができなかった。
2年生にとっては来年もインターハイがあり、冬には選手権がある。この経験を次どうやって生かすか、
彼らの今後のステップアップに繋げたいと思います」と語りました。
初の全国大会を率いたキャプテン的羽航人は「勝ちたいという気持ちが大きく出て制御できなかった。
気持ちだけが出てしまいプレーに繋がらなかった。
いい経験だと思います。大阪は激戦区と言われていてそこを優勝できたけど全国には強いチームがいる。慢心せずに負けたことをしっかりと捉えて選手権に向けてやっていきたい」と前を向きました。
エースストライカーの7芋縄叶翔は最後の決定機のシーンについて「仲谷が競ったら勝てると思って裏に抜けて走ったんですけど、キーパーと1-1になって最後迷ってしまって少しズレが出てシュートがポストに嫌われてしまった。迷わずプレーしなきゃいけなかったと感じます。僕は最後のワンシーンを常に頭に置きながら努力をしていきたい。
選手権ではチームを救う点を決めるために新たにゼロからやっていきたい」と悔しさを噛み殺しながら力強く語っていました。興國の夏は終わりましたが、冬への戦いが既に始まっています。
大会前にキャプテン的羽が語っていた今年の強みは「選手層の厚さ」。
プレーで悔しさを感じた選手も、出られずに悔しさを感じた選手もこれからどんな成長を遂げてくるか今後が楽しみな興國高校です。
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