クイーンオブアスリートと言われる陸上女子の七種競技。
学生時代にこの七種競技のトップ選手として活躍したのが、西村莉子選手でした。
100H、走高跳、砲丸投、200m、走幅跳、やり投、800m
この七種目の総合得点を争う過酷な競技の中で戦ってきた西村選手ですが、今年、得意とするやり投一本に競技を絞る決意をしました。
競技転向で彼女が直面したのは、七種競技選手とやり投選手の体の違い。これまでの考え方を一掃して、一からの体作りを始めました。
目指すは2年後、東京オリンピック2020。
陸上をはじめてからずっと憧れてきた、日の丸を背負ってのオリンピック出場への思いに迫ります。
西村 莉子 Nishimura Riko プロフィール
☆1993年11月1日生まれ 兵庫県神戸市出身
☆身長169cm
☆立命館大学 -武庫川女子大学大学院 - 三菱電機
☆日本記録 七種やり投げ 55m15
☆小学校時代は野球少女 (好きな球団はオリックス)
☆趣味はコーヒー (今のオススメは沖縄のサンゴコーヒー)
100mハードル、走高跳、砲丸投げ、200m、走幅跳、やり投、800mの競技を二日間で行う陸上の七種競技で、トップアスリートとして活躍する西村莉子選手。
学生時代には七種競技のやり投げ種目で日本記録を更新したクイーンオブアスリートです。
その西村選手が憧れるのは、十種競技の元王者の武井壮さん。
そんな彼女の、陸上人生を賭けた大きな決断に迫りました。
「七種 → 一種」
東京2020オリンピックという夢の舞台を見据え、本気で日本代表を目指そうと考えた西村選手。
学生時代から続けてきた7種競技から、自分が最も得意とするやり投専門の選手への転向を決意しました。
メダルを狙って戦っていきたい、世界の舞台で活躍したいという思いが強くあるので、その分からやり投に専念していきたいなって思って決意しました。
やり投選手としての西村選手の武器は、小学校の頃に野球で強くなった自慢の肩と、七種競技で培った助走のスピードです。
。
さらに、やり投げ選手としての肉体改造も始めました。
これまでは自分の持ち味のスピードを生かした「走る、跳ぶ」を活かすために、細くて強い筋肉をイメージしたトレーニングをしてきました。
しかし今は、やり投のために必要な肩や背中の大きな筋肉を重点的に鍛えています。
細くて投げられたらかっこいいと思うんですけど、やっぱりそれでは戦えないかなって。
細くて強い筋肉を付けようとしていたものから、大きくて力強い筋肉をイメージしてウェイトトレーニングを増やしてやっています。
絶賛増量中!
西村選手はトレーニングは、体を鍛えることだけではありません!
体を大きくするために西村選手が始めたのは、「食事改善」。
七種競技の時は体重をキープするために、食事制限をしてましたが、やり投専門に転向する上で、体重を増やすことが重要だと考えました。
もともとは白ご飯は好きではなかったという西村選手ですが、無理やりでもお米を食べる様にしています。
食事改善を始めて半年で体重は5キロ増量。トータルで10キロ増やすのが目標という西村選手。
食事制限のなくなった今は、「食べたいものを食べる様にしています。できるだけお肉をがっつり食べて」と体重を増やすことをトレーニングの一環として取り組み、今では私服の袖がきつくなってきたそうです。
肩周りが、だいぶ太くなってきたかなと思うんですけど。後輩たちにも腕ゴツなりましたねって言われると最近はうれしくて。
ノーマーク
今月行われた近畿選手権。
国内トップクラスの選手も出場する中、決勝に残った西村選手。
50m91を投げ、3位で表彰台に上がりましたが、やり投げに転向して半年、まだまだ満足はしていません。
いまやり投げ界でノーマークだと思うんですよね、私がオリンピックに出るというのは。
日の丸を背負って、世界の舞台に立ちたいという思いがずっとあるので、その夢を叶える最高の舞台が東京オリンピックだと思っています。
狙いを絞った百獣の女王が東京の空にビッグスローを放ちます!
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