兄妹のオリンピック同日金メダル獲得を祈願
柔道の66キロ級の阿部一二三(22歳 日体大4年)、52キロ級の詩(19歳 日体大1年)の兄妹が
新春2日、地元・神戸市の三石神社へ初詣、柔道では初となる兄妹のオリンピック同日金メダル獲得を祈願しました。
兄・一二三は現在、丸山城志郎(ミキハウス)と熾烈な代表争いの真っただ中。
小さい頃からの夢である〝オリンピック金メダル″獲得へ向け、絵馬に書き込んだのは「勝負に勝つ」
妹・詩は世界柔道選手権連覇を果たすも去年暮れのグランドスラム大阪で不覚をとり号泣。
この負けを糧とすべく絵馬には「優勝」の二文字を書き込みました。
3歳違いの柔道兄妹。オリンピックで金メダル獲得を目標にしてきた2人にとっていよいよ人生最大の大舞台が近づいてきました。
2月にはヨーロッパで代表選考の大会も控えており、2人にとってこれからが一番大事な時期。
参拝終了後、詰めかけたメディアの前で力強く新年の誓いを立てました。
Q,2020五輪イヤーをどんな思いで迎えましたか?
一二三
「すごいワクワクする気持ちで、本当に柔道人生で最高の一年にしたいなっていうのと、
今年自分がオリンピックで優勝するっていうのを考えると本当に楽しみな一年だなと思います」
詩
「自分がずっと追いかけてきた目標とする2020年がやっと来たなという感じで、目指すのはオリンピック優勝しかないので、
しっかり年が明けた瞬間覚悟を決めて、どんな一年になるんだろうという思いを持っています」
Q,去年はどんな一年でしたか?
一二三
「本当に去年一年は色々な経験が出来て、自分が今まで柔道をやって来た中でもすごい沢山の事を経験できたと思うので、
本当に2020は更にパワーアップした阿部一二三が見せられると思うので、その経験っていうのを最大限に生かして
2020はしっかり勝ち切ってオリンピックで優勝するっていう夢、目標を絶対に叶えたいなって思います」
詩
「去年は世界選手権で連覇出来て良かったなって思ってたんですけど、最後にグランドスラム大阪で負けてしまって、自分の弱さがまた改めて分かったので、
オリンピックの優勝へ向けた負け」だって言えるように、オリンピックで優勝した時にあの負けがあって良かったって言えるように進んでいきたいなって思ってます」
Q,絵馬にはどんな思いを込めた?
一二三
「今年はすごい勝負の年になると思うのでしっかり勝負に勝ち切るっていう思いで何が何でも勝ち取って、
今年一年は勝負にしっかりと勝ちたいなっていう思いで書きました」
詩
「優勝するしかないと思っているので「優勝」という一言にしました」
Q,優勝とはオリンピックで?
詩
「はい」
Q,おみくじは引きましたか?
一二三
「いや、たまたま今は引いてないだけで、多分引くと思います。たまたまさっき引かなかっただけで」
詩
「私は引かないです。……なんかちょっと、嫌なのが出たら嫌なんで・・・」
※去年の初詣で「凶」を引いた詩選手はおみくじを辞退。
一二三選手だけがおみくじを引くと・・・
一二三
「何とも言えない。吉です。吉ってどれくらいですか?」
神主
「大吉の次です」
一二三
「大吉の次ですか。だから今年一年は〝大吉″に僕がします。今年1年は」
阿部一二三 男子66kg級
2017年、2018年の世界柔道選手権で連覇を果たした日本柔道界のエース。
東京オリンピック代表確実と思われていたが2018年11月のグランドスラム大阪から
ライバル丸山城志郎に三連敗を喫し崖っぷちまで追い詰められた。
それでも去年11月のグランドスラム大阪で丸山に雪辱し、望みを繫げた。
阿部 詩 女子52kg級
2018年、2019年の世界柔道選手権を連覇。
未だオリンピックで日本人が優勝したことがない52kg級で無類の強さを誇る。
去年のグランドスラム大阪決勝でフランス人選手に敗れて代表内定は先送りとなったが、国内の選考レースでは独走している。
※柔道の東京オリンピック代表選考の流れ
代表選考を兼ねたグランドスラム・パリ(2月8日~9日)、グランドスラム・デュッセルドルフ(2月21日~23日)の終了後、
2月27日に全日本柔道連盟の強化委員会が開かれ選考する。
この2試合で決まらなかった階級に関しては、全日本選抜体重別選手権(4月4日~5日)終了後に決定する。
LIVE配信
おすすめ記事
- 第534回 2025年2月8日放送
- 【オリックス・バファローズ】 球春到来! T-岡田 球団アンバサダーが “ラオウ“ 杉本裕太郎選手を直撃インタビュー