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今年、兵庫県立大学陸上競技部長距離ブロックは丹後駅伝の出場を決めることができました。
丹後駅伝に出場することは、長距離ブロックの今シーズン最大の目標でありました。

兵庫県立大学陸上競技部長距離パート

去年度の反省

2023年度、兵庫県立大学は、丹後駅伝の出場資格であるタイム選考で出場圏に入ることができず、長年続いていた連続出場の記録が途絶えてしまい、歴史を紡いできた卒業生の方々に申し訳ない気持ちや虚しさを覚えました。
また1年生で出走を経験した当時の2年生たちも悔しい思いをしました。
原因としては、戦力だった上級生たちが一気に引退してしまった考えれられます。
今季は3年生が最高学年となってチームを牽引しており、下級生の底上げが大事なテーマとなりました。
新チームで活動するにあたり、試合・練習後のミーティングで何度も課題を議論し合いました。
すると距離に対する不安が残る部員が多いことがわかりました。
長い距離の走り込みを中心としたメニューを取り入れて練習することに決定しました。
夏合宿においては、午前は10000mのレースペース帯でのさまざまな練習を行い、午後は20キロに近い距離を走りました。

夏合宿の写真。合宿最後のポイント練習では全員が最後まで走り切ることができた。

 

それでも苦しかったチーム

兵庫県立大学は、多くのキャンパスが存在します。
キャンパスは兵庫県に散らばっているため、部員全員が1箇所に集まって練習することが難しいのが現状で、理工系の内容を学ぶ部員が多いことによって、実験やフィールドワークなどで平日の練習に参加することが難しい者も少なからず見受けられました。
全員がなかなか揃う機会が少なかったため、メンバー1人1人の状態や完成度がイマイチ分からない時期もありました。また、ハーフマラソンや夏場の走り込みよって怪我や違和感を訴える部員も多く存在し、最後まで出場が決まるかはわからない状態でした。
その中でチーム全員が戦う姿勢を見せ、一人一人が一生懸命走り続けました。
最終的には見事に出場権を獲得することができました。

エースの渡辺直意(理学部3年)。1年時には1区を任され、関西インカレ2部3000m障害では、2年連続6位以内でのフィニッシュ。大舞台での活躍が期待される。

 

いざ2年ぶりの丹後駅伝路へ

兵庫県立大学陸上競技部の良さは、指導者がいないため、自分が速くなるためにはどうすればいいかを日々考えて過ごすことが求められます。
練習メニューを共有し、意見を言い合うことで、全体としてもチームとしても成長していると感じています。
2年ぶりの丹後駅伝は、再び兵庫県立大学の襷を示すことができる最高の舞台です。
次回からの丹後駅伝連続出場に繋げられるように、収穫のあるレースをすると、冬季からの練習に明確な目的を持って臨むことができ来春のトラックレースにも繋がるはずです。

田中修平(工学部3年)駅伝主将の丹後駅伝にかける想いは強い。部内トップレベルの持久力を武器にチームを引っ張り、トラックレースで外さない強さも光る。

当日は、兵庫県立大学陸上競技部のたくさんのメンバーが現地に応援に駆けつけてくれます。
遠くまで来てくれるメンバーたち、出場を後押ししてくださった大学関係・OBの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
最高の走りができるように長距離ブロック15人が最大限の準備をして挑みます。
応援の方、よろしくお願いいたします。

【プロフィール】
兵庫県立大学陸上競技部

【過去の成績】
丹後駅伝2022 22位

【文責:兵庫県立大学陸上競技部広報担当 鎌田理郎】

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