5月18日〜19日(3回戦の場合は20日)に渡り、兵庫県阪神甲子園球場にて関西学生春季リーグ戦第7節関大戦が行われます。伝統の関関戦にあたり、チームの紹介と投打の注目選手を紹介します!
リーグ戦6季連続で4位の関学は優勝は消滅したが、6季ぶりのAクラス入りを目指して関関戦に臨む。今季の関学は、打力のあるチームだ。中でも注目は、5月12日の対同大2回戦から3番を務める姫野大成内野手(社4)。リーグ打率が辰巳(立命大)に次ぐ、2位の4割4分4厘を誇る。また、今節次第では1季最多安打数(25安打)を超える可能性がある。
一方の投手陣は、リーグ経験が豊富な投手が藤井涼介投手(法4)のみと厳しい状況。ルーキー黒原拓未投手(社1)や原暁(経2)ら若手を使いながら戦ってきた。実りの秋にするためにも、春季リーグ戦の最後を勝利で飾り、6季ぶりAクラス入りを目指す。
〈片山翔太外野手〉
チームの大黒柱だ。片山翔太外野手(商4)は今季、主将であり4番を務める。昨季は打撃不振に陥り、スタメン落ち。野球人生のどん底を味わった。オフシーズンは、スイングを見直し、感覚に慣れる動作を繰り返した。オープン戦打率は、3割5分9厘。だが、今季も打撃は2割台と落ち込む。第6節同大戦から、飛球に終わるが、長打のいい当たりが戻ってきた。聖地・甲子園でショー(翔)タイムを巻き起こす。
〈姫野大成内野手〉
打席に立つと必ず安打を放つのが、姫野大成内野手(社4)だ。昨年、打撃不振により1年間グラウンドから遠ざかった姫野。今季、1年ぶりに復帰を果たしたが、そのプレーからブランクは感じられない。4月28日の対京大1回戦。6回2死一、二塁に2点適時打を放ち、勝利を決定づける活躍を見せた。現在、打率はチームトップの4割4分4厘。リーグでも立命大の辰巳に次ぐ2位の成績を誇っている。思い出の地、甲子園。聖地でも記録を伸ばしてみせる。
〈赤川太一内野手〉
堅い守備と、安定した打撃でチームを導くのが赤川太一内野手(法4)だ。1年時からリーグ戦に出場し、チームの勝利に貢献してきた。昨年、打率が1割代まで落ち込み、1年春以来のまさかのスタメン落ち。野球人生で初めての挫折を味わった。だが、今季の近大戦で3安打2打点の猛打賞、京大戦で適時打を連発するなど、打率は右肩上がり。その打力はチームに欠かせない。大学通算100安打まで残り19本。甲子園でも赤川のバットが白球を飛ばす。
〈藤井涼介投手〉
関学のエースだ。藤井涼介投手(法4)は、昨春にリーグ戦初出場、初先発、初勝利。そこから一気に関学の看板選手へと登り詰めた。今季は先発、中継ぎ、抑えなど様々な役割をこなす。4月28日の対京大1回戦では、先発として初完投、今季初勝利。その後、2回戦、3回戦と登板し、エースとして関学の投手陣をけん引する。直球主体の投球が持ち味だが、今季はツーシームも習得。新たな武器で進化を続ける。昨年の関関戦では、2回途中で降板。エースとして甲子園のマウンドで勝利をつかむ。
〈原暁投手〉
チーム一の成長株が原暁投手(経2)だ。今季、リーグ戦初出場を果たし、5試合に登板した。近大戦2回戦では2回9失点と苦戦。だが、対立命大2回戦では先発し、5回1失点と好投を見せた。未だ勝利は挙げられていないものの、要所でしっかりと抑え、チームをピンチから救った。決して速球が自慢というわけではない。だが、持ち味の打たせて取る投球で相手打線を封じる。出雲高3年時に立った甲子園のマウンド。再び思い出の地で躍動する。
〈黒原拓未投手〉
大物ルーキーだ。黒原拓未投手(社1)は、今季開幕戦にデビュー。4月29日の対京大2回戦では先発として初出場するも、初先発初白星とはならなかった。その後も、対立命大2回戦で先発するも、勝利とはならず。対同大2回戦で待望の初勝利をつかんだ。持ち味であるMAX144㌔の直球と緩急を巧みに操る。高校3年時には智弁和歌山高で夏の甲子園大会に出場。大阪桐蔭高戦で先発し、6回1失点と好投した。だが、1-2と惜しくも敗戦。2回戦で涙をのんだ。聖地で躍動した左腕が帰ってくる。
【松尾誠悟、津田理於子】
LIVE配信
関連記事
おすすめ記事
- 第523回 2024年11月23日放送
- 【アーチェリー】 パリ五輪代表 野田紗月(24=ミキハウス)
〜日本のエースアーチャーが見据える未来〜