緊急事態宣言の発出に伴い、無観客・非公表とし、感染防止対策を徹底した中で行われた第26回 大阪サッカー選手権大会の決勝戦。昨年の決勝戦ではPKの末に敗れたFCティアモ枚方との因縁の対決となりました。
F.C.大阪は5日のリーグ戦から中2日、対するFCティアモ枚方は緊急事態宣言の影響でリーグ戦が延期となったため中6日というコンディション。F.C.大阪は前の試合からスタメンを全員入れ替え、GK速水佑一郎、DF佐藤颯人、FW高橋佳が加入後初出場。またDF美馬和也、DF岩本知幸、FW横野純貴が今季初出場となりました。
前半、FW横野に合わせたロングボールをMF和田幸之佑が拾うと、独特なリズムのドリブルで相手守備陣を脅かし、FW後藤準弥が相手ボールをインターセプトしてショートカウンターで相手ゴールを狙うという展開でF.C.大阪がペースを握ります。しかし、チャンスは作り出すものの、シュートにまでは持ち込むことができません。
すると徐々に相手がボールを持つ時間が増え始めますが、ここはチーム全体で守り抜き、相手に決定的なチャンスを与えません。44分にはペナルティエリア内での相手の間接フリーキックのピンチも守り抜き、0-0で前半を折り返します。
後半に入ってもペースを握るのはF.C.大阪。
48分にはMF前田悠斗のクロスにFW高橋佳が頭で合わせますが、ポストに阻まれ得点とはならず。さらに55分にはMF和田がドリブルで持ち込みシュートを放ちますが、これもわずかに枠を捉えきれません。
チャンスを作りながらも、先制点を挙げられない中で迎えた61分、DF附木雄也のクリアボールを枚方FW松本孝平に押し込まれ、先制を許してしまいます。
1点を追うF.C.大阪は直後の62分、横野、後藤に替えて、MF濱野雄太、MF澁谷雅也を投入し、攻撃の活性化を図ると、67分、コーナーキックのチャンスでDF附木がシュートを放つも、相手ゴールキーパーのファインセーブに阻まれます。
さらに70分にMF水野匠弥、FW川西誠、78分にがFW塚田卓を投入すると、82分、相手ゴールキーパーからのボールをMF濱野がインターセプト。ドリブルで持ち込んだ濱野がフリーになっていたMF澁谷へパス。これを澁谷がゴール右隅に流し込み、同点に追いつきます。
試合を振り出しに戻したF.C.大阪は、この後、次々とチャンスを作り、終始相手を圧倒しますが、逆転弾があと一歩届きません。
このまま2年連続の延長戦に突入するかと思われた後半アディショナルタイムの97分。濱野のコーナーキックのボールに、相手ディフェンダーを振り切ったDF岩本がヘディングシュート。この日17本目のシュートが、ゴールネットを揺らし逆転ゴール!その瞬間に試合終了のホイッスルがピッチに響きました。
見事にラストプレーで勝利を決めたF.C.大阪が2年ぶり6回目の大阪サッカー選手権大会を制し、天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会大阪府代表の座を掴みとりました。
試合後、塚原監督は「今日は普段リーグ戦に出ていないメンバーが出ているんですけど、そのメンバーが輝いてしっかりと勝利を掴んだのが嬉しいです」と喜びをコメント。決勝ゴールを決めた岩本キャプテンは、「選手層が厚くて、メンバーが変わっても結果を出すことができますし、リーグも天皇杯も結果を残せるチーム状態にあると思うので、いい目標を持ってやっていきたい」と、J3昇格を目指すリーグ戦とともに天皇杯をチーム一丸で戦うことを誓いました。
次回のホームゲーム
JFL第10節 F.C.大阪 vs 松江シティFC @服部緑地陸上競技場
5月29日(土)13時キックオフ
あすリートチャンネルでは、F.C.大阪のリーグ戦ホームゲームを全試合LIVE配信します!
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