あすリートチャンネルの特別企画、鳥谷敬ドキュメント、アメフト企画に続いての第3弾は陸上競技です。
大阪が生んだスピードスター多田修平選手がリモート出演、スポーツジャーナリスト生島淳氏が聞き手となり、陸上短距離の魅力を語ってもらいました。
#1から#3、トークは3つのパートに分け毎週土曜日に更新予定です。
#1は、関東に拠点を移し2年目を迎える多田選手の現在(いま)と日本室内陸上60mで優勝したシーズン開幕の手応えなどを聞きました。

多田「ゴツくなりすぎちゃって」

2月始めに開催された日本室内陸上大阪大会60m決勝で自己ベストに100分の1秒と迫る好タイムで優勝した多田選手。
(のちに海外の大会で自己ベストを更新)
このレース、中間加速はよかったもののスタートには納得いかなかったという多田選手。
スタブロ(スターティングブロック)のセッティング迷いがあったようです。

多田 「中盤が他の選手より抜き出ることが出来たので、その部分に関しては自信につながりましたね。」

生島 「若干スタートの足さばきがうまくいってないようなフェーズがあったように思ったんですが」

多田 「そうですね。このときはスタブロに使い方を試行錯誤中だったので」

生島 「なるほど」

多田 「スタブロがこうあるじゃないですか。(前と後ろにある)、後ろのスタブロをいつもより後ろめにしてたんですよ。」

生島 「それはなんで?」

多田 「たぶんゴツくなり過ぎちゃってて僕(笑)。身体が。それでちょっと窮屈だったんですよ。」



生島 「へえ」

多田 「で、ちょっと試してて。前後のスタブロの距離があったので、スタートのときに後ろの足を前に持ってくるのがすごいしんどかったんですよ。」

生島 「ちょっと面白いのはゴツくなったというのはどういうことですか?」

多田 「なんか、いろいろ筋力トレをしていくうちにお尻のまわりとか太ももまわりとか太くなってて、
    感覚的にすごい窮屈になってて、その分、スタブロの間隔を広げようとしたんですけど、うまくいかずに…」

生島 「スタブロの位置を少しズラすだけで違うものなんですね」

多田 「そうです。ひとつで全く違うのでそこはこだわり持ってやってますね」

次回は、無名だった大阪桐蔭高校時代のインターハイのエピソード、2017年の多田修平の名が一躍全国区になるきっかけとなった衝撃の9秒94(参考記録)のレースについてのトークです。
スペシャルトーク企画#2はこちら

多田修平 tada shuhei プロフィール

出身:大阪府東大阪市
生年月日:1996年6月24日
所属:住友電気工業株式会社
自己ベスト:10秒07 (2017年9月)
趣味:写真撮影
好きな場所:スターバックス
2017ロンドン世界陸上/2019ドーハ世界陸上 4×100mR 銅メダル


生島 淳 ikushima jun プロフィール

1967年生まれ 宮城県気仙沼市出身
スポーツライター
早稲田大卒業後、博報堂勤務を経て1999年に独立。
陸上競技、ラグビー、アメフト、卓球、水泳、
MLBなどアメリカプロスポーツを中心に取材。
オリンピック、世界陸上、ラグビーワールドカップなどを現場で取材し、
Number、陸上競技マガジン、新聞、テレビ、ラジオなどで数多く発信している。

著書
「箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ」
「奇跡のチーム ラグビー日本代表、南アフリカに勝つ」
「ウサイン・ボルト自伝」(訳書)

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