【FC大阪】Jリーグ野々村チェアマン ヒアリングを終え「サッカー界に旋風を巻き起こしてくれる」と高く評価

2022年10月26日 / サッカー

大阪第3のJクラブ入りを目指すFC大阪。
JFLのシーズンも残すところあと4試合と迫る中で、J3昇格の条件クリアまであとわずかのところまで付けている。

FC大阪がJ3に昇格するためにクリアしなければならないのは、「JFL4位以内、かつ百年構想クラブの上位2クラブ。またホームゲーム入場者数が1試合平均2000人以上」という条件。現在リーグ2位で、百年構想クラブのトップに位置し、あと1勝すれば順位の条件はクリアできる。そして入場者数は現在1試合平均1860人。ホームゲーム残り2試合で5819人入場者数をカウントしなければならないという状況だ。

J3昇格を目前とする10月26日、Jリーグ野々村芳和チェアマンとのヒアリングが行われ、野田義和東大阪市長、大阪府サッカー協会藤縄信夫会長、そしてFC大阪近藤祐輔社長が出席した。

Jリーグ 野々村芳和チェアマン

ヒアリング終了後に取材に応じた野々村チェアマンは「全体感としてすごく前向きで僕らも頑張らなきゃいけないなという風に思わせてくれるような時間でした。東大阪市長、サッカー協会会長からいろいろなコメントをいただき、協力体制はある意味万全と感じることができた。」とFC大阪の環境を評価。続けて「刺さったのは、東大阪市っていうのは日本で一番中小企業が集結している街で、日本の大きな企業を支えているような企業がものすごくたくさんあるということで、元々この街には自分たちが何かを支えているんだっていう強いマインドがあって、FC大阪もそのマインドで支えていきながら、この街を日本でもっと知ってもらうきっかけにサッカーがなるんじゃないかなという風に僕は感じることができた。サッカー界にもなんかいろんな旋風を巻き起こしてくれる下地は十分あるんではないかなと。」と、FC大阪の可能性と高く評価していた。

東大阪市 野田義和市長

ホームタウン東大阪市の野田義和市長は、FC大阪のJ3への昇格について、「大阪から3番目、東大阪からJリーグクラブの誕生を心待ちにしている」とコメント。また東大阪市には花園ラグビー場があり、ラグビーの街という顔があることに触れながら、2019年のホームタウン連携協定から4年間の間にFC大阪は東大阪市にとってなくてはならない存在になったと明かし、ラグビーとサッカーを共存させて楽しめる新しいフットボール文化を芽生えさせてることを東大阪市がサポートしていきたいと語った。これまでFC大阪の試合をスタジアムでたびたび観戦している野田市長は「選手と一体になって応援しているっていう姿を見るとうれしい。FC大阪と多くの市民は一体となっている。今度はJの舞台で応援できることを期待している。」とエールを送った。

大阪府サッカー協会 藤縄信夫会長

大阪府サッカー協会藤縄会長は、3つ目のJクラブ誕生について「神奈川には6クラブある、大阪に4つでも5つでもあっていい(笑)」と冗談を言いながらも、FC大阪には東大阪市を中心に八尾市、柏原市、藤井寺市など中河内のほうでファンが増えることを楽しみにしていると、大阪のサッカー界が盛り上がることに期待していた。

FC大阪 近藤祐輔社長

FC大阪の近藤社長は、「いろんな方からの期待を感じているので、改めて責任重大な思いがある」とコメント。そしてJリーグからFC大阪に期待されていると感じることは?の質問に「花園という地域は「ラグビー場」と言われる場所になる。フットボールというくくりでラグビーと共存共栄していこうという方向性の中で、サッカーとラグビーの界の懸け橋となる期待をひしひしと感じました。」と答えた。J3に昇格した際は、シーズンの8割を花園第1グラウンドで開催する方向と明かした近藤社長は、現状のスタジアム運営、芝の管理において土曜・日曜の連日でサッカーとラグビーの試合開催は可能だとし、フットボールの共存共栄するためのチャレンジ、歴史を変える可能性のあるスタジアムだと強調した。そして、歴史のあるガンバ大阪、セレッソ大阪に次いで、3番目の大阪のJクラブとなることについて、「ホームタウン東大阪市の中小企業はいろんな会社の部品を作って支えているという話がありましたが、FC大阪も大きな母体があるわけではないので、競争しながら、東大阪市のみんなと手を取り合って地域を盛り上げていけるようなクラブに発展させていきたい。」と意気込みを語った。

大阪第3のJクラブが東大阪市に誕生するまでもう間もなく。ホームゲームは残り2試合で、11月5日の首位HondaFCとの一戦に勝利すれば優勝してのJ昇格も視野に入ってくる。そして20日には花園第1グラウンドでの開催。Jへの期待感が渦巻くスタジアムでの有終の美を飾るために、残り4試合は負けられない戦いとなる!

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2022年11月5日(日)13:00KO 会場:大阪府営服部緑地陸上競技場
FC大阪 vs Honda FC

2022年11月20日(日)13:00KO 会場:東大阪市花園ラグビー場第1グラウンド
FC大阪 vs MIOびわこ滋賀

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